「チャンスはなくはない。全勝を狙う」完全合流した札幌MFスパチョークが逆転残留に全勝宣言
■10月15日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
頼れるアタッカー
2日間のオフを挟んだ北海道コンサドーレ札幌は、19日のアウェー名古屋戦(豊田ス)に向けて練習を再開した。5対5のパスゲームなどで調整し、故障のため戦列を離れていたMFスパチョーク(26)は全体練習に完全合流した。J1残留のために負けられない終盤戦に向け、頼れるアタッカーが帰ってきた。
「みんなと一緒にプレーできてとてもうれしかった」。約1カ月ぶりとなる全体練習合流し、チームメートたちと共にフルメニューを消化したスパチョークはにこやかな笑顔を浮かべながら喜んだ。
町田戦後に肉離れが判明「ケガはしていないと思っていて…」
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先月21日に行われたアウェー町田戦(0△0)にフル出場したスパチョークは、ロングボールを多用する相手に対し、セカンドボール奪取のためにピッチ上を縦横無尽に駆け回るなど、チームを助ける献身的なプレーの数々を披露。優勝争いを演じる強敵から敵地での勝ち点1奪取に貢献したが、その代償は大きく、同戦後に右ハムストリングの肉離れが判明した。
「試合が終わって(右足に)張りを感じていたけど、ケガはしていないと思っていて。でも検査してみたら肉離れしていることが分かって、少し休まなければいけなくなってしまった」と、自身、そしてチームにとっても非常に痛い戦線離脱となった。
10月9日に部分合流
幸いなことに「自分の感覚としても、そこまですごいケガではない感じだった」との言葉どおり、負傷から約3週間が経過した先週9日に部分合流。そこから順調にメニューを増やしていき、オフ明けとなったこの日からいよいよ完全合流した。初日を終えて「張りは少しあるけど、痛みはそこまで出ていないから大丈夫」と、ここから再びエンジンを始動させていく構えだ。
17位の京都と勝ち点9差
残り5試合となったJ1リーグ戦。現在19位の札幌は残留圏内17位の京都と勝ち点差9と、崖っぷちとも言える状況に追い込まれている。スパチョークも「正直、難しい状況」と現状の苦しさを認めるが「それでもチャンスはなくはない。全勝を狙って頑張っていく」と、逆転残留を諦めてはいない。2022年途中の加入から2年が経ち、もはや札幌にとって欠かせない攻撃のキーマンとなった〝タイの至宝〟が、最終盤の戦いで大いに躍動してみせる。