上川畑大悟が示すリバウンドメンタリティ 「受け身になったら絶対に勝てない」
ホークスの待つ福岡へ ファイナルSで名誉挽回だ!
日本ハムの上川畑大悟内野手(27)が15日、翌日からみずほペイペイドームで行われる「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージへ向けてチームとともに空路、福岡へ移動した。
ファーストステージでは手痛いミスもあったが、気持ちを新たに勝負の舞台へ臨む。
優先すべきはチームの勝利
劇的勝利から一夜。普段と変わらぬ穏やかな表情で、決戦の地へ飛び立った。
「気持ちは切り替えやすいですよね。短期決戦なのでチームが勝てば良い。自分の成績うんぬんではなく、貢献できるようにやっていくしかない」
まさかの送りバント失敗 ファーストS第3戦
逆境をバネに、ハイパフォーマンスを引き出してみせる。今こそ一流のリバウンドメンタリティを示す時だ。
ファーストステージ第3戦では、同点の七回無死一、二塁で送りバントを失敗(結果は併殺)。直後に水野が2点三塁打を放ち、勝ち越しに成功したが、無得点に終わってもおかしくはないワンシーンだった。
後悔は1分 「手は尽くしているから」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
ただ落ち込むだけでは、チームへのプラス要素は生まれない。万全の準備を施しているから、野球にミスは付きものと割り切ることができる。そんな鋼のメンタルも、上川畑の強みの一つだ。
「バントを失敗してベンチで1分ぐらい『あぁ~…』ってなったけど、まあ仕方ない、と。ベンチを出る前には切り替えてました。心の隙があったら後悔するけど、そうじゃない。手は尽くしているから」
好相性のソフトバンク戦
ファーストステージでは仲間に救われた。次は自らの活躍でチームを勝利に導く番だ。レギュラーシーズンのソフトバンク戦で打率.333を記録。大事な一戦でも好相性の相手から快音を響かせる。
「打球の飛んだところが良かったので、数字はたまたまです。でもメンタル的にはポジティブにプレーできる要因になると思う。王者・ソフトバンクなので、挑戦者の気持ちを忘れずに。受け身になったら絶対に勝てない。チームとして全球、攻めていきたいです」
みなぎる闘志 「福岡では僕がカバーしたい」
失敗は成功のもと。1つのミスも、勝てば笑って振り返ることができる。
「福岡では僕がカバーしたい」。謙虚な男の前向きなプレーが、日本シリーズ進出の鍵を握る。