高校野球
【プレーバック】秋季全道高校野球大会1回戦 鵡川1-5東海大札幌高(10月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
東海大札幌高が三回一挙5得点 鵡川は大森の大会1号も打線沈黙
開幕試合は、昨秋準優勝の東海大札幌高が左腕・矢吹太寛投手(2年)、鵡川は1年生右腕・三浦秀斗投手が先発した。
先制したのは、この秋から就任した東海大相模高出身の遠藤愛義監督(40)が率いる東海大札幌。三回の先頭で、8番・豊島夏蹴左翼手(2年)が四球で出塁すると、犠打エラーと三振で1死一、二塁。初めて得点圏に走者を進めると、2番・桜庭りき右翼手(2年)、3番・鈴木賢有捕手(2年)の連続適時打で2得点。さらに野手選択と適時二塁打で、この回一挙5得点と主導権をがっちりと握った。
鵡川の反撃は四回。2死から3番・大森輝明捕手(2年)が、甘く入って来た変化球を右翼席前方付近へ放り込む大会1号ソロ本塁打。今春から完全移行した低反発バットで、プレド初アーチを描いた。
しかし、東海大札幌高・矢吹はすぐに立ち直り、この日最速141キロの速球と、秋に向けて磨いてきた110キロ台のチェンジアップで凡打の山を築いた。鵡川に走者を許したのは、四回の本塁打のみで、7回1失点、9奪三振。八回から継投した砂田左漸投手(1年)ら3投手も一人の走者も出さず、鵡川打線を沈黙させた。
鵡川は三回にバント処理のミスや野手選択など、守備のほころびが大量失点につながったのが悔やまれた。