高校野球
釧路江南が18年ぶりの秋1勝 昨秋の別海旋風超えるぞ【秋季全道大会】
■秋季全道高校野球大会第1日(10月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽1回戦 釧路江南2-1帯広大谷
3年ぶりに出場の釧路江南が2-1で帯広大谷に競り勝ち、秋は18年ぶりの白星を挙げた。四回無死二塁から、4番・宍戸瑛太主将(2年)が、右中間を破る先制の適時二塁打。七回には相手のバッテリーミスを逃さず追加点を挙げ逃げ切った。昨秋は釧根支部代表決定戦で敗れた別海が4強入りし、21世紀枠で今春のセンバツ甲子園初出場を射止めた。別海町出身の宍戸は中学時代のチームメートが聖地で躍動する姿を刺激に、今年は自分たちが釧根支部旋風を巻き起こす。
別海が表紙になった雑誌の切り抜き
宍戸の下宿先の机には、今春、21世紀枠でセンバツ出場した別海が表紙になった雑誌の切り抜きが張ってある。「朝起きたらもう、ぱって見えるぐらい。自分たちのチームになったときには、絶対このぐらいまで行こう、という志で、冬はやっていた。春夏と別海みたいにベスト4に行けなかったので、しっかりこの秋に行こう、という気持ちできた」。道地区のライバルには負けていられない。
主砲の一打が決勝点になった。四回無死二塁。1-1から外角低めの直球を逆らわず右中間に運んだ。「初回のチャンスの場面で自分が三振してしまった。いい形で(3番の)川村が打ってくれて、自分もその流れに乗っていければ、と。楓川先生からも『楽に上からたたけ、いつも通りのらしさを出せ』と言われていた。しっかりそこで右中間に、らしさを出して打てた」と声を弾ませた。