札幌FW鈴木武蔵が好相性のアウェー名古屋戦でゴール頂く「自分が得点に絡んで勝利できたら」
■10月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は19日のアウェー名古屋戦(豊田ス)に向けて、11対11などで調整。先週から全体練習に合流していたMF宮澤裕樹(35)は、この日から対人練習を再開した。前節のG大阪戦(1●2)は出場停止だったFW鈴木武蔵(30)は、名古屋戦で2試合ぶり先発出場が有力。好相性を誇る相手から勝利につながるゴールを奪取し、逆転残留に向けてチームを再加速させる。
残り5戦「目の前の試合に勝つしかない」
いよいよ残り5試合となった今季のJ1リーグ戦。札幌にとって、ここから先は敗北が決して許されない戦いが続く。鈴木もまた「目の前の試合に勝つしかない」と、一戦必勝態勢で最終盤の戦いへと臨もうとしている。
現在札幌は、残留圏内17位京都と勝ち点差9の19位。一般的には勝ち点差が残り試合数を上回ったら逆転は難しいと言われているが、「他力にはなってしまうけど、自分たちが2連勝して、湘南や柏、京都のどこかが2連敗したら、また(残留争いの行方が)わからなくなってくる。この1、2試合でだいぶ変わると思っているので、ホーム、アウェー関係なく、自分たちは勝ち点3を必ず取りに行く」と、状況が必ず好転することを信じて名古屋戦へと挑む構えだ。「諦めムードになっていたら、起こる奇跡も絶対に起こらない。自分たちを信じて、最後の笛が鳴る瞬間まで戦い続けないといけない」。
武蔵優勢 好相性を証明するデータは
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そんな鈴木を後押しする絶好のデータが存在する。ここまでのキャリアでJ1リーグ戦通算42得点を挙げているが、名古屋戦では対浦和での7得点に次ぐ、6得点をマーク。そのうちアウェー戦では4得点しており、長崎に在籍していた2018年には、リーグ戦で初となるハットトリックを達成した。鈴木自身も名古屋との相性の良さを自覚しており「自分が得点に絡んで勝利できたらいい。向こうもルヴァン杯の決勝まで行って勢いがあるので、難しいゲームになるとは思うけど、自分たちの良さを出していきたい」と、対名古屋のゴール数の上積みを狙っている。
終了間際の失点は御免
前節のG大阪戦では、現地に駆けつけてチームの戦いぶりを見守った。「後半押し込まれる時間帯が増えてきて、G大阪に宇佐美くんが入ってきたときに、危ないんじゃないか、と思っていたら逆転されてしまって」と、後半アディショナルタイムに起きた痛恨の逆転劇を振り返る。今季のここまでの戦いを思い返せば、4月のホーム名古屋戦(1●2)もまた、終了間際にFW永井謙佑(35)のカウンターからの逆転ゴールに屈した試合だった。「あのときは自分たちも良いゲームができていたけど、最後はクリアみたいなロングボールから失点して。向こうの耐えてワンチャンスをものにするサッカーにやられたので、アウェーでは自分たちのミシャサッカーで、複数点を取って勝ちたい」。半年越しのリベンジを果たし、北の大地に勝ち点3を持ち帰るべく、札幌のエースストライカーが得意の舞台で躍動する。