矢沢宏太 泥臭くボテボテタイムリー スタメン大抜てきに結果で応えた
■2024 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第1戦 日本ハム2ー5ソフトバンク(10月16日、みずほペイペイドーム)
新庄監督の期待に応えた! しぶとくタイムリー
日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(24)が16日、みずほペイペイドームで行われたCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージのソフトバンク戦に「1番・左翼」でスタメン出場し、しぶとく適時打を放った。
ファーストステージは出場機会がなかったが、新庄剛志監督(52)の抜てきに応えた。
試合を振り出しに戻す一打
持ち合わせる武器の一つが、生きた。1点を追った三回1死二、三塁。追い込まれてから、チェンジアップにタイミングを外され、バットの先で引っかけた。三塁方向へのボテボテのゴロ。会心の当たりではなかったが、俊足で内野安打にして、同時に三走の水野が生還した。泥臭く、1点をもぎ取った。
先輩が広げたチャンス 「打席に入りやすかったです」
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初のCS出場でも気負いはなかった。試合後、適時内野安打を振り返る時、直前の先輩の働きに言及し、感謝した。
「(中島)卓さんが一発でバントを決めてくれたので、打席に入りやすかったです。追い込まれた中で、なんとかバットに当てて、転がせばヒットになるかな、というところでヒットになって良かったです」
14日の試合後に伝えられたスタメン
14日のファーストステージ突破後、この日のスタメンを告げられていたという。意気に感じながら「練習で良い感じだったので、楽しみだなという部分はありました」とワクワクしながら本番を迎えた。
新庄監督は起用の意図に触れ「あのヒットを打ってくれると思って。足があるから。それか、ポーンと1、2、3で(長打か)、どっちかかなと。めっちゃうれしかったです。それそれそれって」と目を細めた。
日本ハムが誇る二刀流 投打とも準備万端
CS直前はブルペンで投球練習も行い、緊急事態の登板準備を進めていた。
野手としても、投手としても、1軍戦力として必要とされる機会が増えた。2本の刀を磨き続け、ポストシーズンの大事な場面で存在意義を証明した。