高校野球
創立60周年の駒苫が初戦突破 背番号17の渡辺瑛太が決勝の先制犠飛【秋季全道大会】
■秋季全道高校野球大会第2日(10月17日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽1回戦 士別翔雲1-2駒大苫小牧
創立60周年を迎えた駒大苫小牧が、2-1で士別翔雲との接戦を制し、2年連続で初戦を突破した。先発したエース左腕・寺田七将投手(2年)が9回1失点、15Kの圧巻投球で公式戦初完投すると、三回1死一、三塁から旭川出身の3番・渡辺瑛太遊撃手(2年)が決勝の先制犠飛を放った。19日の2回戦は、元チームメートが多数主力として活躍する旭川志峯と対戦する。
プレドに響き渡る〝駒苫コンバット〟
三回の先制機。打席に向かう渡辺瑛の背中に、プレドに初めて響き渡った吹奏楽局の〝駒苫コンバット〟が勇気を与えた。「外野フライを打てば、という気持ちで、楽な気持ちで打席に入った。応援は自分ではできないと思うようなことでも、できると思わせてくれる、本当に心強いです」と、全校応援に感謝した。
背番号は2桁だが、主力としてチームを支える。新チームでは支部大会を通じて4試合連続フル出場。佐々木孝介監督(37)は「期待を込めて、蔵本と渡辺は1桁ではなく、2桁を渡して奮起を促している」と狙いを明かす。渡辺瑛も「背番号が1桁とか2桁とか、1年生、2年生とか関係なく、全員で目の前の相手に戦いながら勝っていく」とキッパリ。実力はグラウンドで示すだけだ。