【一問一答】伊藤大海 今季2度目の月間MVP シーズン終盤に好投が続いた要因は
9、10月は4勝1敗、防御率1.32
日本ハムの伊藤大海投手(27)が9、10月度の「大樹生命月間MVP賞」に輝いた。3、4月の初受賞に続き、今季2度目の受賞。9、10月は5試合に先発し、4勝1敗、防御率1.32。さらに2完封含む3完投をマークした。受賞会見の一問一答は以下の通り。
―率直にどんな気持ちか
「3、4月も受賞することができて、最後の月ということで、真ん中、何してたのかなっていう気持ちはありますけど、うれしく思います」
―シーズン2度目の受賞
「だいたい4試合ぐらいの登板の評価だったと思うので、もうちょっと良いゲームを分散できたらなとは思いました」
―9、10月で印象に残った試合は
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「(9月10日の)ライオンズ戦で九回を投げ切った後に味方が1点を取ってくれて勝ったというゲーム。なかなか完投、完封という試合っていうのはないので、すごくうれしかったですし、チームに勢いが付くようなゲームだったのかなとは思います」
―1人で投げ抜く試合が目立ったが、疲れなどは
「不思議と疲れはなかったですし、後半にそういう投球ができたっていうことは自分自身、今年1年間やってきた中で自信にもなりました。完投はすごくこだわっているので、来シーズン以降もそういう投球が多くできるような、そんな準備をしていきたいなと思います」
―完投、完封にはどんな意味がある
「やはりブルペンを休ませるっていうのも、もちろんありますし、最初から最後までマウンドにいられるっていうのは先発ピッチャーの特権だと思うので、そこはプライドを持って、これからも少しでも多く完投、完封を増やしていけるように、そんな努力をしていきたいなと思います」
―最多勝にもつながった
「欲を言えば最後、勝ち切りたかったっていうところはありますけれども、最多勝だったり、最多勝率っていうのはチームからもらったタイトルだと思いますので、そこは感謝して受け取りたいなと思います」
―来年以降に向けて
「先ほども言った通り、年間分散した形で、年間を通して良いピッチングを続けられるような、そんな体づくりであったり、頭の中の整理だったり、いろんなことを起こしていきたいなと思います」
―ファイターズファンへ
「終盤にかけて、本当に熱い声援が僕らにも届いてますし、それがすごく力になって、チームが乗っていくことできたっていうのは感じてました。特にエスコンフィールドでの試合っていうのは、ファンの皆さんと選手との一体感がすごくあったと思うので、またそういう戦いができるように、しっかり選手もやっていきたいなと思います」
―自身が描いているエース像は
「勢いをもたらすというか、チームとしてもそうですし、大事な試合で勝てる投手かなとは思いますね」
―最終盤で力を発揮できた要因
「中盤ぐらいから、真っすぐがどんどん良くなってきたっていうのはあって、それがいろいろかみ合ってきたところで、体のコンディション的にもすごく良かった。いろいろまとまった月ではあったのかなとは思いますけど」
―シーズン中に握りを変えるのは勇気のいること
「勇気がいることではありますけど、何か新しいものを求め続ける、良いものを求め続けるっていう意味では、そこで引いてしまうとすごくもったいない。やっぱりオフシーズンに変えることっていくらでもできるんですけど、シーズン中の出力でゲーム感覚で、何かに挑戦するっていうことはすごく大事なのかなと思います。そこでできるか、できないかっていうのはすごく問われる部分ではあるので、そこで思い切って変えられたっていうのは、その後の成績に大きく関係してきたかなとは思う。そういう決断をして良かったなと」
―今まで握りを変えて成功した例は
「結構ちょこちょこ握りは変えてたりはしたんですけど、あそこまで顕著に成果が出たっていうのは、今回の真っすぐが初めてだったので。ちょこちょこ変えたりはしてます、いろんなボールは」
―来季の数字の目標は
「最終的には監督との約束(15勝)は果たせていないので、そこは自分の中の絶対ノルマとしてクリアしたいなというところと、防御率もそうですし、ここは落としたくないっていうゲームを勝てるような、そんな投球をしていきたい。まだまだいろんな部分でパワーアップ、レベルアップしなきゃいけないなっていうのは感じます」