【プレーバック】秋季全道高校野球大会2回戦 北海11-1函館中部(10月18日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海が61年ぶり2連覇へコールド発進
2連覇を狙う北海は、今春のセンバツ甲子園で先発した松田収司投手(2年)、函館中部はエース・斉田龍平投手(2年)でプレーボールした。
北海打線は一回から、函館中部の斉田投手の立ち上がりを突いた。先頭の1番・桜井悠也二塁手(2年)が中堅手横を抜ける三塁打。続く三沢拓己一塁手(1年)のスクイズで先制。さらに2四球などで1死二塁から3者連続四球の押し出し四球で追加点。ここで、公式戦初スタメンの7番・今皓大左翼手(2年)が三塁線を破る走者一掃の3点二塁打。さらに8番・松田投手も左翼戦を抜ける適時二塁打で、一挙6点と大量リードを奪った。
函館中部打線も、すぐに反撃した。先頭の横関将伍遊撃手(2年)が右寄りにシフトを敷いていた中堅手の左を抜ける三塁打。1死後、3番・安西洸稀中堅手(2年)の三ゴロに、三走が突っ込んで間一髪、生還した。
二回から四回までは両投手とも無失点と立ち直ったが、五回に北海打線が再び函館中部の斉田投手に襲いかかった。2本の単打で2死二、三塁の好機を作ると、9番・吉井天星遊撃手(2年)、1番・桜井の連続三塁打などで4得点。六回にも押し出し四球で1点追加した。
北海は11安打で11得点。函館中部は二回以降、北海投手陣の小刻みな継投策の前に得点圏へ走者進めることができず、18年ぶりの全道勝利を挙げることはできなかった。
■61年ぶりの2連覇へ好発進した、北海・平川敦監督(53)
「(一回にスクイズで先制)やはり先制点が欲しくて。大会通じて接戦が多い。早めに1点が欲しかった。バットが変わって、点数が全然入っていないので、取れる時に取っておきたいということですね。立ち上がりで点数がポンポン取れたので、落ち着いてゲームを進められた。(先発の松田は)今日はバラつきがなかったので良かったと思います」