61年ぶり2連覇狙う北海がコールド発進 初スタメンの今左翼手が3安打3打点と大暴れ【秋季全道大会】
■秋季全道高校野球大会第2日(10月17日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽2回戦 北海11-1函館中部 ※六回コールドゲーム
昨秋王者の北海が、11安打11得点の猛攻で、函館中部にコールド勝ち。61年ぶりの2連覇へ好発進した。ゴールデンウイークに右肩手術から復帰した、公式戦初スタメンの7番・今皓大左翼手(2年)が一回1死満塁から走者一掃の3点二塁打を放つなど、3安打3打点の活躍。夏春連続出場した甲子園では、ボールボーイとして聖地の雰囲気を間近で体験。今度は自らが背番号を背負って甲子園に降り立つため、自慢の打撃でアピールを続ける。
「チームで一番打てる」自信持って打席に
〝今〟が旬だ。初スタメンで3安打3打点の固め打ち。「自分が打ってリードを広げ、先発の松田にいい形で初回投げてもらおうと思った。守備よりバッティングに自信がある。チームの中で一番打てると思っているので、そこは自信を持って打席に立ちました」と、声を弾ませた。
昨秋背番号「3」ゲットも右肩に痛みが
高校生活最後のセンバツ甲子園ロードに滑り込んだ。昨秋の札幌支部予選で背番号「3」でベンチ入りするも、出場は代打の1打席のみ。そのころから利き腕の右肩に痛みを抱えていた。「二塁送球した後に、ノーアウトとか腕を上げられないぐらい痛かった」。診断は、関節唇損傷と、ベネット骨棘。春になっても痛みは取れず、平川敦監督(53)や立島達直部長(34)から手術を勧められ、5月の連休中にメスを入れた。
夏はベンチ外。再発防止のため、肩のインナーマッスルをゴムチューブで鍛える地道なリハビリ生活。周囲が調子を上げる中、焦らず完治を待った。秋季札幌支部からメンバー入りしたが当初は控え捕手。平川敦監督(53)は「支部が終わってから、調子も結果も残していた。守備に不安はありますけど、状態が良いので」と、左翼での起用を決断。今も最高の結果で応えて見せた。