〝札幌の近藤友喜〟が地元・愛知で名古屋撃破誓う「見返したい思いが強い」(予想スタメン付き)
■10月18日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は19日のアウェー名古屋戦(豊田ス、午後2時キックオフ)に向けて、ボール回しなど軽めのメニューで最終調整した。練習後、遠征メンバーは敵地に向かった。なお、シエラレオネ代表への参加のためチームを離れていたFWアマドゥ・バカヨコ(28)は、この日から合流した。MF近藤友喜(23)にとって、アウェー名古屋戦は地元・愛知県での凱旋試合。札幌の攻撃をリードする右の翼が、チームに大きな勝利をもたらし、生まれ故郷に錦を飾る。
思わせたい「やっぱりUー18に上げておけば…」
近藤にとって特別な意味を持つ一戦が、目前に迫ってきた。愛知出身の近藤は、U-12、U-15と名古屋のアカデミー組織で6年間プレー。ある意味〝古巣〟とも言えるチームだが、「見返したいという思いが強い。『やっぱりU-18に上げておけばよかった』と思わせたいところはある」と、中学時代に味わった悔しさを、地元の地で晴らそうと闘志を燃やしている。
U-18への昇格はかなわなかったものの、前橋育英高、日本大学とステップを踏み、2023年に横浜FCへ加入。名古屋では果たせなかったプロ入りを成し遂げた。
横浜FCの一員として臨んだ昨年の名古屋戦は
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その横浜FCの一員として、昨年9月2日には初めて豊田スタジアムでの名古屋戦に臨み、1点ビハインドの後半8分から途中出場。同41分に近藤が小刻みなフェイントを織り交ぜながら、右サイドからクロスを上げると、そのボールに合わせたヘディングシュートこそGKに阻まれたものの、こぼれ球を押し込んで同点ゴール。得点の起点となり、敵地での貴重な勝ち点1獲得に貢献した。「あの試合が、自分の中で去年一番良いプレーができた試合だった。すごく憧れていたスタジアムで、モチベーションも上がっていて、去年は良いパフォーマンスができたので、今年もできればいいと思っている」。プロとして挑む2度目の豊田スタジアムの舞台に、今年は初めて先発メンバーとして臨むことが濃厚だ。
自身初の名古屋戦勝利を狙う
生まれ故郷での試合。友人、知人の来場予定を尋ねると「僕、友達いないんで」と自虐の苦笑いを浮かべたが、当日は親類がスタジアムに駆けつける予定だ。ここまで近藤個人の名古屋との対戦成績は1分2敗と未勝利が続いている。「何とか勝てるように」。今季加入ながら、もはやチームにとって欠かせない存在となった〝札幌の近藤〟が、逆転残留につながる大きな1勝を、凱旋試合でつかみ取る。