ファイターズ
2024/10/18 17:55

《ハム番24時》10月18日

 CS(クライマックスシリーズ)が始まってからずっと、総力戦の様相を呈している。特に投手陣。先発は登板間隔を縮め、中継ぎはある程度、固定していた役割を取っ払い、適材適所でつぎ込まれる。連投の制限も解除。ベンチも選手も工夫しながら、ギリギリの勝負を展開している。

 ファイナルステージで連投した宮西にブルペンの様子を尋ねた。相当、バタバタしているだろうと想像していたが「行くだけよ、ホンマに。三回以降はどの状況で誰が行くか、分からんから。電話がかかってきて、行くとなったら、準備しておかないといけない状況。そういうことがファーストステージから続いている」と内情を教えてくれた。

 心身ともに消耗は激しい。ただ、過酷な任務は望むところ。スリルも含めて歓迎し「しんどいのはしんどいけど、最後はこういうことが間違いなくある。久しぶりの感じやなと。この年になって、CSでフル回転することは想像していなかった。しんどいけど準備も楽しいし、やってる感があっていい」と充実感をにじませた。

 レギュラーシーズンで3位以内に入り、ポストシーズンを戦うからこそ、見える景色があるという。責任の重さや打たれた時の痛みもその一つ。「きのう(17日)の柳川とか福島もそうやけど、二十歳そこそこでこれを経験できるというのは相当、プラスのこと。これが本当の経験やと思う」。後輩たちが濃密な時間を大切にして、成長につなげることを、強く願っていた。

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