山崎福也 3失点で終戦… 視線は来季へ「やっぱり強い。あのチームを倒さないと優勝できない」
■2024 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第3戦 日本ハム2-3ソフトバンク(10月18日、みずほペイペイドーム)
かなわなかった連敗ストップ 悔しい敗戦投手
日本ハムの山崎福也投手(32)が18日、CS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージ第3戦に先発し、四回途中3失点(自責点2)で敗戦投手になった。
移籍1年目からチームの躍進を支えた左腕は、王者・ソフトバンクとの実力差を正面から受け止め、来季のさらなる成長を誓った。
リリーフ登板から中4日で先発マウンドへ
負けた時点でシーズンが終わる背水のマウンド。リリーフ登板から中4日で迎える一戦へ静かに闘志を燃やしていた。
「ポストシーズンなので疲れとか、いつもと違うなんて言ってられない」と一切の言い訳を排除して、強力打線に立ち向かった。
戻らなかった本来のパフォーマンス
しかし、立ち上がりから本調子とはほど遠いパフォーマンスに終始した。酷ともいえる登板間隔。残された力を出し尽くしても、勢いづく相手を止めることはできなかった。
プレーボール直後から逆球が目立ち、細かな制球に苦しんだ。わずかに甘く入ったボールを、絶好調の打線は見逃してくれない。一回には山川、近藤に連続タイムリーを浴び、先取点を献上した。
反省ばかりが口を突いた今季ラスト登板
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打線の奮起で一時は同点に追い付くも、四回に再び勝ち越し点を与え、2番手・生田目にマウンドを譲った。
試合後、山崎は「バタつきもあって、初回の失点が反省点。できれば同点で終えたかったのが素直な気持ちです」と、今季ラスト登板を淡々と振り返った。
静かに力強く誓った打倒ソフトバンク
レギュラーシーズンで13.5ゲーム差をつけられ、下克上を狙ったCSでも大きな実力差を痛感した。
これでもかと見せつけられた力の違いを、素直に受け入れ「やっぱり強い。あのチームを倒さないと優勝できないと分かっている。僕もチーム全体も、レベルアップしていかないといけない」と来季へ視線を切り替えた。
チームに不可欠な存在となった背番号18
日本一への道のりは途絶えたが、山崎の加入はチームに大きな推進力をもたらした。2年連続の2桁勝利をマークし、プロ10年目で初の規定投球回に到達。キャリアを重ね、なお進化を続ける背番号18が、来季も先発ローテーションの中心に君臨する。
巻き返しを宣言 「これから優勝できるチーム」
「僕が入って、チームが変わらないのは嫌だった。優勝したい気持ちはあったけど、Aクラスの2位で(CS)ファイナルまで行けた。本当に勝ちたかったけど、これから優勝できるチーム。僕自身も成長できるように来年以降、頑張ります」
さっぱりとした表情には、確かな手応えがにじんでいた。若いチームは、悔しすぎる3連敗を糧にまだまだ強くなる。