2024自己採点~万波中正の場合~ レギュラーで迎えるも悔しさ募ったシーズン
「大航海」のスローガンを掲げ、船出したファイターズは、パ・リーグ2位の好成績を収めた。6年ぶりに進出したクライマックス・シリーズ(CS)では、激闘のファーストステージを乗り越え、ファイナルへ進出。選手たちの成長、奮闘が光った。道新スポーツデジタルでは「2024自己採点~の場合」を不定期連載する。躍進を支えたプレーヤーは今シーズンをどう振り返るのか―。取材班が「採点とその理由」「俺が選ぶチームMVP」などのテーマに沿って聞いた。
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「50点ですかね。個人的にはそれぐらいかな。自分で思い描いた成績をなかなか残せなかったですし、すごく悔しさがある。離脱せず1年間やりきれたのと、僕が入団して初めてチームがAクラスで終われたのは良かったことかなと思う。少しは貢献できたけど、打撃成績はもっとリーグの上位に食い込むことを目指しているので、50点ですね。自分の実力をもっと付けて、今年よりも貢献するためにオフを過ごしたい」
「超、近々ですけど、ロッテとのCS2戦目の試合ですね。あれより興奮するホームラン(1ー2の九回1死で同点弾)は人生でほかにない。あれが間違いなく自分のベストゲーム。本当に土壇場で土俵際の、際の際。打てなかったらシーズン終わりって中で、一番良い結果を残せたのはうれしい。ホームランが打てれば理想って考えていての初球。とにかく長打と思って、真っすぐを迷いなく打ちにいけた。すごく良い割り切りができていました。自分でもうまくいき過ぎた感じがするけど、限りなく狙って打ったホームランに近い。生涯のベストですね」
「もっと長打を増やさないといけないと痛感しました。出塁、確率、全部の面で向上させたい。打撃成績を全部、グッと上げるつもりで取り組みたい。体力面は、1年目からずっとオフシーズンに頑張ってきて、今年も良い方向に出た。去年よりはるかに疲労感少なく1年間を戦えたので、継続して食事とトレーニングに気を付けたい。もっと体力に余裕を持って、シーズンを走り抜けたい。(予定では)アメリカで練習しようと思っていて、年内と年明けの2回、行けたらいいなと思っています。ただ、終わったばかりなので細かいスケジュールは決めてないです」
「勝負飯ができました。札幌にある町中華。僕は中華が好きで、いろいろなところに行ってたけど、ついにここがベストでは?というところを見つけました。行ってみたらおいしくて、ウーバー(出前)でも食べました。CS(ファーストステージ)の前日もウーバーで頼もうと思ったら、混み合ってて…。だからお店へ行って食べたら、(ロッテの)佐々木投手から2本ヒットを打てた。もう流れを変えられないと思って、次の日も行って同じメニューを食べたら、あのホームランが出た。その次の日も同じものを食べたらCSを突破できた。3連チャンですね(笑)。2戦目に関してはエスコンの昼飯でも、そこで食べている一番、好きなメニューが出て、一緒にお店へ行った人と『これは何かありますね?』と話しました。(好みが)ドンピシャな中華と運命的な出会いになりました。好きなのは豚肉ときくらげの卵炒めです。店によって濃い、薄いがありますが、僕は濃いめの味付けが好き。しかも、すげ~量が多いんですよ」
「迷いどころですね。やっぱり(伊藤)大海さんかな~? キヨさん(清宮)と迷いますが。毎年、当たり前のように150、160イニング投げて2桁勝ってくれる。とんでもなく、すごいこと。今年はチームとも、かみ合ってタイトルも獲って、大海さんが投げる試合は勝てるなって感じてました。離脱なく毎試合6、7イニング投げて勝ちを付けてくれるのは、チームにとって本当にありがたいこと。尊敬を込めて、大海さんです。国際大会も毎年、出てるのにけがをせず、規定投球回を投げるのは、本当にすごいです。すごいところ? 基本的に、真っすぐの勢いって、イニング後半やシーズン後半になると落ちていくと思う。けど、大海さんは後半の方がすごい球を投げる。その馬力がすごい。(対戦したら)打てる自信はないですね(笑)」