コンサドーレ
2024/10/19 18:30

《名古屋戦後》強い気持ちと冷静な判断を持ち最後まで集中力を切らさずに戦ってくれた

 

■J1第34節 名古屋0―2札幌(10月19日、愛知・豊田スタジアム)

―試合を振り返って
 この2週間、選手たちと今日は非常に厳しいゲームになるということを話してきた。なぜなら今の名古屋は、J1の中でも最も調子の良い、最も危険なチームであるからだ。

 名古屋は広島に対して、あるいは横浜Mに対して非常にすばらしいゲームを見せていた。運動量、球際の強さ、規律、攻守の切り替え、そういった全てのサッカーに必要な要素で、レベルの高い試合をしていたと思うし、相手に対して危険に、ゴールに向かってプレーできるチーム。そういう意味で、今日のゲームは非常に難しかった。

 加えて、我々は残り5試合全て勝たなければ残留が難しいという状況で、勝たなければいけないというプレッシャーはもちろんあったと思う。その点でも今日のゲームは非常に難しかった。

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 立ち上がりから選手たちは強い気持ちを持って入ってくれたし、強度の強い試合を見せてくれた。名古屋も一回はオフサイドだったが、何回かポストに当たったシーンがあったし、非常に際どいチャンスを何度かつくられたが、我々は名古屋の強さを今日は消していたし、逆に自分たちの良さを出せていたと思う。

 選手たちは準備してきたことをしっかり試合の中で表現してくれたし、プレッシャーのかかるゲームではあったが、強い気持ちと冷静な判断を持ち、最後まで集中力を切らさずに戦ってくれたと思う。試合結果、内容も含めて、今日は我々札幌が勝利に値するゲームができた、そう思っている。

―1点先制した後の後半の戦いで、監督が選手たちに強調したことは
 今の札幌の問題は選手のコンディションという部分で、なかなか整わない選手が多いということだ。それは沖縄キャンプから始まっているわけだが、ケガ人がシーズン中も非常に多く、離脱している期間が長い選手が多い。そういう中で、この高いインテンシティーでのゲームを、90分間通して走り切れる選手が少ないのが我々の問題だ。 宮澤、髙尾にしても、あるいはチェック(スパチョーク)、荒野にしても、ケガ明けでまだコンディションが整っていない部分があると思うし、近藤に関しては非常によく戦ってくれているけれども、やはり彼もほぼ毎試合70分、80分過ぎぐらいから足がつる傾向にある。

 そういう意味では、誰がスタートして、誰が途中で入ってくるかという難しい判断が、試合前、そして試合中にも判断を強いられるのが、今の札幌だ。

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 G大阪戦はアディショナルタイムに2点決められて、我々は逆転負けしたが、我々札幌としては、試合も含め、いかに最後までチームとして、交代選手も含めて戦えるかというのが、ひとつの我々の課題であると思う。

 課題というのは、もちろんすぐに解決できるわけではないが、ただ前節よりもケガ人が戻ってきていることが、我々にとってアドバンテージで、プラスであったと思うし、そういう部分が今日の終盤にかけて、自分たちが勝利をつかむところまで行けたことの理由のひとつだと言ってもいい。もちろん理由はひとつだけではないし、そういったものは後付けでつけるものではないと思うのだが。

 傾向として言えることは、我々はシーズンを通してケガ人が非常に多かったことで、そのケガしている選手たちが、1試合通して走れるところまで来ない、あるいは来たとしても、そこでまたケガしてしまうことが多かったのが、我々が今シーズンこういう状況に陥っている大きな理由のひとつだと思う。

【写真で振り返る今日の名古屋戦】

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