コンサドーレ
2024/10/19 21:20

札幌DFパクミンギュが好守&初アシスト 代表再招集期待も「今は札幌の方が大事」

後半43分、鈴木武蔵の2点目のゴールをアシストするパスを出すDFパクミンギュ(右)=撮影・小松巧

■J1第34節 名古屋0―2札幌(10月19日、愛知・豊田スタジアム)

 北海道コンサドーレ札幌DFパクミンギュ(29)が攻守両面で圧巻のパフォーマンスを発揮し、2-0快勝劇に大きく貢献した。

 韓国代表の活動を終え、札幌に戻ってきたのは16日のこと。再来日からわずか3日で迎えた名古屋戦だが、そんな背景を忘れさせるぐらい、この日のパクミンギュのプレーぶりは際立っていた。

1対1でも突破許さずクリーンシート

 「試合前のミーティングで、我慢するときがきっと来るという話が監督からあったので、選手もひとつになって我慢しながらやった」と振り返るように、ゾーンを敷いて守った札幌は名古屋にボールを持たれる時間が多かったが、危険なエリアにボールが入った際にはパクミンギュが対応。1対1の局面でも相手の突破を許すことなく、ピンチの芽を摘み取り続けた。名古屋のシュートが2度ポストにはね返される幸運はあったものの、最終的にクリーンシートで勝利。「勝たなければいけない中で、しっかり準備して戦った。本当にうれしく思っている」と胸を張った。

 この日も総走行距離はチームで唯一11キロメートル台をマーク。スプリント回数もFW鈴木武蔵(30)の16回に次ぐ、チーム2位の15回を記録するなど、もはやチームにとって欠くことのできない強い存在感を放っている。

攻撃面でも輝きを放った後半43分

 そして守備で多大な貢献を続けている背番号3が、攻撃面でも輝きを放ったのが後半43分だ。一列ポジションを前に上げていたパクミンギュが、左サイドの前方でボールを奪い合っていたMFスパチョーク(26)からパスが出ることを信じてスペースに向けて走り込むと、狙い通りのパスがピンポイントで目の前に転がってきた。最後は中央へマイナスのクロスを送ると、鈴木がきっちりゴールネットを揺らした。

 パクミンギュにとっては札幌加入後初のアシストとなった。「監督が『もっと高い位置に行け』みたいなことを言っているのかなと思って、攻撃的に行こうという思いがあった。その中でスペースが空いて、チェック(スパチョーク)がいいパスをくれて。武蔵もいい動きをしてくれた」と、貴重な追加点につながったシーンを振り返る。

まずは札幌の逆転残留へ全力

 約2年ぶりに招集された韓国代表では、2試合共にメンバー外だった。この日見せた好パフォーマンスを続けていけば、再び代表から声がかかることも期待される。とはいえ、「代表に向けてのアピールというより、今は札幌の方が大事。札幌のことだけを考えてプレーしていきたい」と、まずは札幌の逆転残留を実現させることを第一に戦い続ける。

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