高校野球
2024/10/20 22:05 NEW

駒大苫小牧がコールドで6年ぶり4強入り 初の台湾人留学生コンビが躍動【秋季全道大会】

好投した駒大苫小牧の許=撮影・中島聡一朗

■秋季全道高校野球第5日(10月20日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽準々決勝 札幌南1-8駒大苫小牧 ※七回コールドゲーム

 7年ぶりの頂点を狙う駒大苫小牧が、中盤の集中打で札幌南をコールドで撃破。6年ぶりの4強入りを果たした。投げては、同校出世番号「15」を背負った台湾からの留学生・許小齊(キョ・ショウキ)投手(2年)が、6回2/3を投げ1失点と好投。4番の林逸洋(リン・イヤン)主将(2年)も2安打1打点と勝利に貢献した。23日の準決勝では北海と対戦する。

応援のために来日した家族の前で好投

 同校野球部2人目の留学生・許投手が、台湾から応援に訪れた家族の前で、躍動した。直球とスライダーの制球も良く、一回から2イニング連続で無失点に抑えると、三回以降も安打を許しながらも味方の無失策の守備にも助けられ、六回まで三塁を踏ませぬ好投。七回先頭に二塁打を浴び、1点を失ってマウンドを譲ったが、堂々の投球。初めてドームのマウンドで投げ「めちゃ気持ちよかったです。家族がずっと応援してくれているので、いいピッチングができて、感謝の気持ちをしっかり伝えられたと思います」と声を弾ませた。

 新チーム初戦の室蘭栄戦で先発で日本デビューすると、4回無失点。準決勝の静内戦で2試合連続の先発登板をし、3回1/3を1失点。北海道栄との代表決定戦では、救援して2回1失点。佐々木孝介監督(37)は、「あまり緊張しないタイプなので。支部予選でも投げさせてみて『どうだ?』という話をしたら、大丈夫と言うので、そのまま(マウンドに)上げましたが、本当に落ち着いて投げてくれた」とねぎらった。

「甲子園に行きたい」「神宮に行く目標まだ達成していない」

 17日の1回戦から4日で3試合。疲労の色は濃いが、中2日の休養でリフレッシュする。許投手は「次は9回完投したい。日本での目標は一回、甲子園に行きたい。甲子園のマウンドで投げたい」。林主将も「神宮に行く目標をまだ達成していないので、ここからもっと頑張りたい」。台湾コンビが、まずは北海道の頂点まで駆け上がる。

日本でプレーするあの選手とも縁あり

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