芸能
2024/10/22 17:00

【ライブレポート】Chevon 初のワンマンツアー「冥冥」札幌公演 夏の始まりを彩った90分

初のワンマンツアー「冥冥」で6都市を回ったChevon=提供写真

■7月17日、札幌・cube garden

 熱い夏を駆け抜けた―。札幌発の3人組ロックバンド・Chevonの初のワンマンツアー「冥冥」が7月17日の札幌公演を皮切りにスタートし、8月9日の大阪公演まで6都市を回った。10月24日からは追加公演を予定しており、ラストは東京・Zepp Shinjukuで完結する。追加公演を含め全公演完売。後半戦が始まる前に「冥冥」始まりの地・札幌公演を振り返る。

10月24日から追加公演

 パンパンに埋め尽くされたフロアは、開演前から高揚感に満ちていた。大きな拍手と歓声に迎えられた3人はスタートから全開。「Banquet」をかき鳴らすと、オーディエンスもハンズアップとコールで応えた。ボーカル・谷絹茉優の変幻自在な歌声を、ギター・Ktjmとベース・オオノタツヤの演奏で引っ張るパフォーマンスに、付いていくオーディエンス。序盤から互いの気持ちは通じ合っていた。

谷絹茉優=提供写真

 

「地元札幌でできて、とても嬉しい」

 バンドを組んで初めて作った「No.4」、ツアーのタイトルになっている「冥冥」、緩急の効いた「革命的ステップの夜」と続き、会場は一気に沸騰した。谷絹は「1stワンマンツアー『冥冥』、開催できたことを大変うれしく思っています。ありがとうございます。地元札幌でできて、とても嬉しいなという気持ちがございます」とあいさつし、短めのMCを交えた後にライブを再開。「春愁い」「愛の轍」で熱気が充満したフロアに柔らかい風を吹かせたあとは「サクラループ」で再びスイッチオン。そして、前半戦の締めは「ボクらの夏休み戦争」。谷絹、Ktjm、オオノが織りなす圧巻の表現力に、観客は本能のまま身をゆだねた。

Ktjm=提供写真

 

アッパーチューンを連発

 MCを挟み「大行侵」で後半戦はスタート。大きな〝足踏み〟を響かせながら、中心にそびえ立つ谷絹はハイトーンシャウトを決めた。「ですとらくしょん!!」「ノックブーツ」「セメテモノダンス」と多彩な顔を見せながら、オーディエンスを世界観に引きずり込んでいく。谷絹の「うちらが初めて世に出る、みんなの目に付くきっかけになったんじゃないかな」と始まった「クローン」で、ライブはクライマックスに突入。出し惜しみのないよう、ファンも声を張り上げた。クラップが巻き起こる中、最後は「ダンス・デカダンス」を投下。アッパーチューンの連発に、フロアは熱狂の渦に包まれた。

オオノタツヤ=提供写真

 

「この街だからこそやりたい」曲でアンコールスタート

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