【連載コラム】マシンガンズ西堀のそぞろ歩き特別編 後輩2人と誕生会【トークライブ写真も掲載】
和賀さんと松崎さんが駆け付けた
今回の「マシンガンズ西堀のそぞろ歩き」は特別編です。4日に50歳の誕生日を迎えた西堀さんの元を太田プロの後輩芸人・和賀勇介さんと松崎克俊さんがお祝いに駆け付けました。西堀さんと「西堀ウォーカーチャンネル」のエースでもある2人が、思い出話などに花を咲かせる様子をお楽しみください。また、誕生日当日に行われたトークライブの様子も写真でお届けします。
いくつまでお笑いやってんのかな
和賀、松崎「誕生日おめでとうございます!」
西堀「ありがとう! でも、何かあんまり前向きな感じはないな~。あと10年で60歳になって、20年で70歳…。めっちゃ怖い。大人になったな、50歳って。ちょっと最近はいくつまでお笑いをやってんのかなとか考えるよ。寄席とかに出続けるっていうのは何となく見える。ただ、これを商売にして何歳までやるのかなと思うよ」
松崎「出会ってもう20年以上経っているので。出会ったときは西堀さんがまだ28とか29だった」
西堀「そっか。20代か」
和賀「だったはずですよ」
西堀「めっちゃ長くない? 我々(笑)。そんな人いないよ。恐ろしいね。ってことは二人は20代前半でしょ?」
和賀「20歳ぐらいのときに27歳とかだったと思います」
西堀「これ怖いのは、みんなたまに会うから、お互いに老いが分からないんだよな」
和賀「そうですね、分かんないです」
西堀「全員同じグループで同じように年を取るから分かんない」
松崎「誰か若いままでいてくれたら」
西堀「ベンジャミン・バトンがいればな」
和賀、松崎「ははははは」
20年前、50歳の先輩がライブに一緒に出ることはなかった
和賀「ベンジャミン・バトンがいちゃうとまた混乱するけど。だから、自分が43歳とかのときにまだ50歳の人がライブシーンにいるんですよ。振り返るとライブシーンにこんな人はいなかったんですよ、20年前は。50歳の先輩がライブに一緒に出ていることはなかったんですけど、それが普通に起きているから、ただ普通に時間が流れているだけなんですよね。だから、この人もう50歳なのって改めて感じてます。西堀さんの年齢も、自分の年齢も」
西堀「和賀が43で、松崎は?」
松崎「41です」
西堀「41がそんなにいってないと思っちゃうよ」
松崎「まだ若いよっていう風に言われちゃうんです」
年齢非公表にする人の気持ちがちょっと分かる
西堀「高齢化社会が…。我々も今ライブ出ているけど、50歳なわけじゃない。でも、インスタントジョンソンとかエルシャラカーニがいることによって、この人たちがやっているからっていうのはちょっとあるのかもしれない」
松崎「エルシャラカーニがいるんですよ、常に我々の前に。だから何となくこの年になって、年齢非公表にする人の気持ちがちょっと分かる(笑)」
西堀「引いちゃうんだよね」
松崎「聞いた人が『え、もう?』みたいな感じになるのが」
西堀「かっこつけてるわけじゃなくて、引いちゃう。『有吉ベース』とかもズラッと並んだメンバーがほぼ40代とかあるよな」
和賀「あります」
西堀「テレビとかちょっと出るでしょ。そしたら50歳の人って、もう偉くなっているか、辞めているかのどっちか。ポッと出の50なんていない」
和賀、松崎「ははははは」
西堀「右も左もわからない50なんていないんだよ、本来。めっちゃ感じる。本当に看板やっている人か、潜っている人かどっちかじゃない? このぐらいの立ち位置の人っていない」
和賀「それこそ、48ぐらいにして売れたわけじゃないですか。『THE SECOND』で。そしたらもうMCが年下ということもあるでしょ、かまいたちとか」
西堀「やわらか~く、気を遣われている。いじっていいのか、いじってよくないのか、分かんないんでしょ。事務所も違うし。ポッと出の48って触りにくい」
和賀「気に入りましたね、『ポッと出の48』」
西堀「どっかで言おう(笑)」
西堀さんは土木作業に誘ってくれました
西堀「2人はYouTubeを始めたのが大きくて、『THE SECOND』の前からやっているから、そこは結構信頼している」
和賀「6、7年前に僕の相方が事件を起こして、1人になったとき、周りの芸人とか『今度こういうライブ出てよ』とか、ディレクターさんも『こういうイベントがあるんだけど、MCやってよ』とか誘ってくれた中、西堀さんは土木作業に誘ってくれました(笑)」
西堀「志だけじゃ食べていけないじゃん」
和賀、松崎「ははははは」
西堀「その土木作業を紹介して、まだ続いてるからね」
和賀「今やもう僕、週5で出てますから。土木作業員です」
西堀「兼YouTuberでしょ。お笑いが3番目ぐらいになってる」
今は怒る、注意する人がいなくて
松崎「僕も解散してピンになって、解散したてのときって話題とかもあって、声掛けられたりするんですけど、だんだん呼ばれなくなっていって。そんな中、西堀さんはずっと『YouTubeやるから来てよ』と声を掛けてくれている唯一の人なんですよね。そういう意味では義理堅い印象があって。だから、僕が先輩の前でちゃんとできなかったときに、ちゃんと怒られたこともありました。土田さんと飲みに行かせてもらって、僕は一番下だったのに何もできなかった。しゃべるとかもできないし、お酒を作るのもあんまり慣れてないからできなくて。そのときに西堀さんが帰りのタクシーの中で『何で何も喋らないんだよ』ってタクシーに乗っている20分ぐらい、ずっと説教をされて」
西堀「しそう」
松崎「お金を出してもらっているんだから、せめて楽しませることぐらいはしないとダメだろっていうのを。今そういう怒る、注意する人がいなくて。僕ら世代も僕らの下の世代も」
西堀「今度俺たちが上になったら、あんまり怒る人がいないんだよな。一緒のグループにいないだろう?」
和賀「いないです」
西堀「だから後輩がいないんだよな。昔は結構つながっていたよ、先輩って。でも、あるときから切れてない?」
和賀「それこそ、みんな20代で売れてますからね、先輩は。(劇団)ひとりさんもそうですし、有吉さんもそうですし。その中でなかなか急に40から売れる人はいない。今のタイムマシーン(3号)とかもそうですけど、時間をかけて売れるわけじゃないですか。そしたら途切れちゃいますよね」
西堀「そうだな。40後半まで売れてないでやっている人いなかったもんな」
和賀、松崎「いなかったです」
西堀「2人が怖いのは、俺の年までまだ7年あるって思ってるところ」
和賀「これは思っちゃう」
西堀「7年後は分からんぞって」
和賀「48でポッと出ればいいんだって。ふふふ」
西堀「松崎と和賀はね、そのメンタルがすごく強いよ」
松崎はメンタル強すぎ
西堀「2人はウォーカーチャンネルの常連だけど、やっぱり人気ある。そういう意味ではあんまり芸人、芸人しないもんね」
和賀「ちょっと待ってくださいよ! とか言わない」
西堀「和賀は怒りっぽくて、松崎はメンタルが強すぎるんだよ。松崎って強いよね?」
松崎「そうですかね?」
西堀「あんまり(言葉が)響かないよね」
松崎「あー、響かないです」
西堀「(YouTubeでは)何か松崎が悪く映るように頑張ってるよ」
松崎「なんでですか?!」
和賀「ははははは」
西堀「面白いんだもん。最近撮っている借金動画で本当に一向に返す気がないっていうのがすごく面白い。でもコメントで結構怒っている人がいて、俺が思っているより、みんな真剣に見てんだな。こんなチャンネル」
松崎「僕はどっちかというと、滝沢さんに良くしてもらった印象が強くて。滝沢さんは言い方が難しいですけど、無理して変な風になろうとしていたから、後輩がどんな無茶なボケをしても、それを何とか超えてこようとしたりとか」
西堀「分かる、分かる」
松崎「僕、プライベートで下の毛を剃っているんですけど、それを伝えたら『いいな』って言ってて、次の月に滝沢さんも下の毛を剃ってきて。僕はそれに対抗して半分だけ剃るとか」
和賀「お前もお前だよ!」
西堀「すごい遊びだな」
とにかく周りが変な人ばかり
和賀「僕は(マシンガンズと)太田プロに入ったのは同じぐらい。西堀さんが27歳ぐらいで。それまでも他のところで芸人とかやっていて、とにかく周りがすごい変な人ばかりでしたね。結局、マシンガンズさんの周りに変な芸人がいっぱいいた」
西堀「ちょっとカルトっぽい人いたよな」
和賀「カルトばかりでしたよ。変な人がいっぱい。あのときにいた周りの人って誰も残ってないでしょ?」
西堀「残ってない。何か入る前にフリーでやっていて、望む、望まないに関わらず、そういうところにいた。出られるライブを探していると、ちょっとカルトっぽい集まりの。まともなやつは事務所に入ってるから。そういうところにいて、太田プロに入った」
和賀「19、20歳の頃、ライブに出たくて、呼ばれて行ったらマシンガンズさん以外誰も知らないし…、知らないどころの話じゃない。本当に変な人ばっかり。そんな中でやってたんだなっていう。だから謎の3年ぐらいがあるんです、マシンガンズさんは。タイタンとか行ってたりね」
西堀「だから太田プロに来て、メジャーな事務所に来たなっていう感じがした。出ている人も当たり前だけど、テレビに出たいとかを意識してネタをやっていたりするから、ちょっとカルチャーショックだった」
マシンガンズさんの歴史見てきました
松崎「僕が出会ったときはマシンガンズさんがちゃんとボケ、ツッコミをやっている時期で、いろんな時期のマシンガンズさんを見られている。僕が入ってきたときは西堀さんがボケで滝沢さんがツッコミ」
西堀「ああ、そう! そっちか」
松崎「ただ、僕が入る前は西堀さんがツッコミの時期。そこから何年かして2人でツッコむっていうスタイルになって。いろいろ見ている」
西堀「確かに。2人は我々の試行錯誤とか、苦しいのも全部見ているよね」
和賀、松崎「見てます」
西堀「それを経て、キレ芸になってちょっとテレビに出られて、また出られなくなって。ここら辺でスタイルを模索していた時期にライブに一緒に出てるからね。で、結局戻るっていうね。よく分かんない」
和賀「いや~漫才で出るとは思わなかったです、正直(笑)。ネタで評価されるとは思わなかった」
西堀「たまたまだよ」
和賀「でもずっと、他事務所の芸人とかも『マシンガンズさん、面白いよね』っていうのは結構周りは言ってた」
松崎「ライブに出れば絶対にウケるコンビなんですよ、マシンガンズさんって。芸人の評判はめちゃくちゃ高かったですし、舞台袖で見ている人数は多い印象がありますね」
結構腐ってる時期で…
和賀「『THE SECOND』前にサンドウィッチマンさんの番組に行ってましたよね?」
西堀「行った、行った! 結構腐ってる時期で、練習しないからネタ時間を計れないでしょ? 携帯電話が鳴ったら止めるっていう、自虐的な感じも含めてやっていたんだよね」
和賀「だから、そのときから呼びたい人はいたんですよ」
松崎「今こうやって売れて『やっと呼べる』って言って、呼んでいる人が多いんじゃないかなって思います。ただ、ワーキャーになるとは思ってなかった」
和賀「そうね! 確かに! ビジュアル爆発なんてね、想像つかなかった」
松崎「ビジュ爆事件からもう1年」
和賀「ははははは」
西堀「俺なんかはあれだけど、やっぱりまだ滝沢は人気ある。トークライブのチケットとかもすごい倍率だったり。考えられないこと。ライブハウスの配信の記録持っていたり。ウォーカーチャンネルでもトークライブやったよね?」
松崎「やりました」
西堀「あんまり訳の分かってない人がいっぱい来てね、結構入った」
松崎「僕らも何を喋るのか全然分かってないから、誰も分かってない」
西堀「『THE SECOND』のマシンガンズのプチバブルのときに一緒にやったらどうだろうかと思ったら、結構みんな間違って来てた」
和賀、松崎「ははははは」
和賀「だって、よく分かんないですもんね。ウォーカーチャンネル出ているみんなが集まってトークしたんですけど、そのみんなが集まったYouTubeはないんですよ。ただの事務所のうだつの上がらないやつらが集まっただけの」
西堀「その辺も分かんないんだよ、ポッと出だから(笑)」
西堀さんが抜けちゃって足りないんですよ
和賀「西堀さんには直してほしいところがあるというか、土木作業員が1人足りないんですよ。西堀さんが抜けちゃって足りないんですよ」
西堀「和賀だけだよ、俺を土木作業員として見てるの」
和賀、松崎「ははははは」
和賀「足りてないんですよ」
西堀「今年の夏はもう無理だと思った。ちょっともう夏が今までの感じじゃなくない?」
和賀「そうですね」
西堀「でも夏が終わったから、ちょっと土木を撮りたいなと思ってて。いつか松崎を連れていきたい。でも本当に嫌がってる」
松崎「本当に嫌なんですよ。皆さん、やりたい仕事、やりたくない仕事あるじゃないですか。僕の中で土木は本当にやりたくない」
和賀「ははははは」
西堀「でも、ちゃんと労働だから対価はあるよ。直接もらえるし」
松崎「それはでかいんですよね。働いたら、もうその場でもらえるっていう」
西堀「体なんて洗えばきれいになる」
松崎「そうなんですよね~。何が(嫌だ)っていうわけでもないんですけど『向いてないだろうな』からの『嫌だな』って」
西堀「嫌なんじゃん」
松崎「だからやっている人は本当にすごいと思うし、僕は和賀さんがこんなに続くとは思ってなかったので」
和賀「やってみたら、そんな想像している大変なものじゃなかった」
西堀「あと性に合うのかも、和賀の生き方に。あんまりしがらみとかもないし」
和賀「黙々と穴を掘るっていうのが性には合っている」
西堀「直してほしいところで、まさか土木作業に入れって言われるとはな」
和賀、松崎「ははははは」
西堀「(土木に)入らないってことを直してほしいですって」
和賀「ちょっとは来てほしい」
西堀「分かった。でも1日仕事になっちゃうんだよな、どうしても」
松崎「朝行って、夕方ぐらいまで」
西堀「そうなんだよね。でもそこは直します」
松崎「50歳の目標で土木を頑張る」
西堀「でもね、土木のみんなで単独ライブを観に来てくれた」
30周年は何かやりたい
和賀「そういえば、単独は1回きりですか?」
西堀「多分。でも、あと3年ぐらいで30周年なの、マシンガンズが。30周年は何かやりたい。全国ツアー」
松崎「太田プロで全国ツアーやっている人いないですもんね」
西堀「数えたら47ある。めっちゃあるよな、都道府県って。毎日やっても1カ月で終わらないんだよ」
和賀「47、全部回るつもりなんですか?」
西堀「例えば、東名阪だったら分かるじゃん。誰も文句言わないじゃん。福岡入っても多分文句はない。札幌入っても、仙台も文句言わないよ。この辺からだよ。次どこ行くんだっていう」
松崎「広島」
西堀「まあまあまあ、ギリ文句出ない」
松崎「沖縄」
西堀「まあ、いいね。でも、ここに来て、ここには来ないのかい! っていうのが出てくると思う」