ファイターズ
今季150キロ超を連発した杉浦稔大 直球の威力が増した理由は
■秋季練習(10月22日、エスコンフィールド北海道)
30歳を超えてもなお進化
日本ハムの杉浦稔大投手(31)が、22日からエスコンフィールド北海道で始まった秋季練習に参加した。今季は40試合に登板し、防御率1.56と安定した数字をマーク。特に直球の威力は増し、150キロ超を連発する剛腕と化していた。30歳を超えても、進化できた要因はどこにあったのか―。
5月まで防御率0.00
開幕前、3月2日の阪神とのオープン戦(札幌ドーム)で叩き出した159キロの威力は本物だった。開幕後も剛球を中心にマウンドに君臨。5月終了時点で17試合に登板し、防御率0.00という安定感を誇った。しかし、7月16日の楽天戦(エスコン)で右肩を痛め、登録抹消。1軍復帰まで、およそ1カ月半の時間を要した。
「もう一つ足りなかった」
右肩は癒え、痛みなどは取り除かれたが、感覚に狂いが生じた。「一番いい時期に比べると、やっぱり探り探りで投げながら」とどこか本調子でないまま、2024年シーズンを終えた。
「数字的には最低限まとまった数字にはなったかなとは思いますね。ただ、途中経過で離脱したのと、最後の方は特にそんな大事な場面でも登板がなかった。その辺は大満足っていうシーズンかと言われると、もう一つ足りなかったなっていう感じではあります」