高校野球
2024/10/23 22:30 NEW

昨秋王者の北海が61年ぶりV2に王手 〝救援エース〟浅水結翔が2戦連続好投【秋季全道大会】

二回途中から2番手で登板し、九回まで3安打1失点の好投を見せた北海の浅水=撮影・小田岳史

■秋季全道高校野球第6日(10月23日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽準決勝 北海6-2駒大苫小牧

駒苫を振り切り史上初の2年連続同一カード決勝へ

 北海が駒大苫小牧との接戦を終盤に振り切って、3年連続の決勝に駒を進めた。1点リードの八回1死満塁から3番・長南凛汰郎捕手(1年)が走者一掃の適時三塁打。投げては、二回途中から2試合連続の救援登板となった左腕・浅水結翔投手(2年)が7回⅔を1失点とロングリリーフで好投した。秋の決勝では史上初となる東海大札幌高との2年連続同カード。北海としては5連覇した63年以来の2連覇を狙う。

駒大苫小牧に勝利し、笑顔を見せる北海の選手たち=撮影・中島聡一朗

 

二回のピンチを併殺シャットアウト

 夏のエースが、この秋の全道では〝救援エース〟としてマウンドに君臨した。1点ビハインドの二回1死二塁、追加点を許したくない場面で登板した浅水は、最初の打者の投前ゴロを捕球すると、すぐさま三塁へ転送。二、三塁間の挟殺プレーで2つ目のアウトを奪い、さらに二塁へ向かっていた打者走者もベース前でタッチアウトと、見事な併殺を完成させた。

 失点は八回の1点のみ。試合後に浅水は「左バッターの外への真っすぐが決まっていた。それがあって、スライダーで三振が取れたり、カーブで打たせるピッチングができた」と胸を張った。

最後の打者を打ち取り、ガッツポーズを見せる北海の浅水

 

大量点の口火を切る打撃の活躍も

 さらに打撃でも活躍。1点リードの八回は先頭で左前打を放って出塁し、直後の大量点奪取へとつなげた。「あそこは先頭だったんで何が何でも塁に出て。あと1点取ったチームに勝ちが傾くと思ったので、何が何でも出てやろうと思いました」と自らのバットで援護射撃した。投打の活躍に平川敦監督(53)は「きょうも浅水が途中からずっと最後まで投げてくれて、本当に良かった」と最大級の賛辞を送った。

春に投球フォーム変更 新球種も会得 プレートの踏む位置は…

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