高校野球
2024/10/24 15:25 NEW

【プレーバック・コメント入り】秋季全道高校野球決勝 北海0-2東海大札幌高(10月24日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

10年ぶり6度目の優勝を果たした東海大札幌高ナイン=撮影・小田岳史

東海大札幌高が10年ぶり6度目優勝 2016年の校名変更後は3季通じて初

 史上初の2年連続同一カードとなった決勝。昨年優勝の北海は1年生エース・小野悠真投手が札幌支部1回戦以来の先発マウンドとなり、東海大札幌高は矢吹太寛投手(2年)が2日連続の先発となった。

 立ち上がり、東海大札幌高の矢吹が3者三振で滑り出すと、北海の小野も内野ゴロ2つと三振。二回までともに無安打無失点に抑えていった。

 試合が動き始めたのは三回の東海大札幌高の攻撃から。1死から8番・豊島夏蹴左翼手(2年)がこの試合の初安打となる左越えの二塁打で好機をつくると、連打などで2死一、三塁。ここで一走が盗塁を仕掛けたが二塁憤死で得点につながらなかった。

 北海も四回に先頭の1番・桜井悠也二塁手(2年)が初安打。3番・長南凜汰郎捕手(1年)の内野安打で1死一、二塁までチャンスを広げたが、後続が連続で中飛に倒れて無得点に終わった。

 その裏、東海大札幌高は1死二塁で主砲・太田勝馬一塁手(2年)が初球を左翼ポール直撃の2点アーチ。先手を奪った。

 北海も四回から七回まで毎回得点圏へ走者を進めたが、最後の決定打が出なかった。守っては六回2死一、三塁のピンチで前日の準決勝でロングリリーフした浅水結翔投手(2年)が3試合連続の救援マウンドで後続を1球で右飛に仕留めて無失点で乗り切るなど、四回の本塁打以外は得点を許さなかったが、最後まで打線の援護をもらえなかった。

 東海大札幌高は六回から代わったエース・高橋英汰投手(2年)と九回に再びマウンドに戻ってきた矢吹で完封リレーを完結して試合終了。1年越しのリベンジに成功し、2016年の校名変更後は初、同校としては10年ぶり6度目の優勝に輝いて7度目の選抜甲子園出場を確実にした。


■準決勝、決勝で急きょ部長としてベンチ入りした大脇英徳前監督(49)
「ナイスゲーム。なんかいろんなことを考えるというか、多分こんな感覚はあんまりないんじゃないかな。でもね、こうなるイメージはできていたんですよ。今年60周年なんで、そういうタイミングで良かったです。(遠藤監督に)託して良かった」

■東海大四0Bの15年選抜甲子園準優勝時のエースで、2年連続全道決勝に駆けつけた大澤志意也さん(27)
「もう負けてばかりいられないですから。今年は勝つぞって。負けられちゃ困りますね。僕ら以来、決勝で北海に勝てなくて負けてばっかりらしいので。めちゃくちゃ嬉しいです。左右の複数の投手がいるのがうらやましい。神宮大会含めて、どれだけ切磋琢磨してレベルアップするかが勝利のカギ。優勝してほしいです」

東海大四OBで2年連続で決勝の応援に駆けつけた2015年選抜甲子園準V右腕の大澤さん

 

■四回の一発に泣いた北海の小野悠真投手(1年)
「序盤はテンポ、リズム良くできていたが、1球の自分の失投でホームランにつながり、それが最終的に決勝点になったので、すごく悔しい。高めに浮いて、打たれてしまった」


 

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