コンサドーレ
2024/10/28 12:30

《こぼれ球》第3回赤黒ドリームマッチ 道スポオリジナル選手名鑑【後編】

 

 いよいよ今週日曜日のホームC大阪戦(11月3日、プレド)の前座試合として行われる「第3回赤黒ドリームマッチ~CONSAOLDSの不屈~」。道スポ担当記者の独断と偏見により作成し、全3回にわたってお届けしてきたオリジナル選手名鑑の最終回では、6選手を紹介する。

※出場選手の記載順は公式リリースに準ずる。氏名横の()内は、左から11月3日時点の年齢、札幌での在籍最終年度の登録ポジション、札幌での在籍期間(2種登録や特別指定選手登録の期間除く)、札幌でのJリーグ通算出場数、札幌でのJリーグ通算得点数)

・上里一将(38、MF、2004~10年および13~16年、258試合19得点)
【現役時代】沖縄・宮古島が生んだレフティーモンスター。札幌が育成型クラブへと転換した04年にプロキャリアをスタートさせると、翌05年からはチームの主力に定着。キャプテンを務めた09年8月5日のホーム福岡戦での約65メートルというロングループシュートや、翌10年4月11日のホーム柏戦での約40メートルの距離からの無回転フリーキックなど、その左足から札幌の歴史に残る数々のビューティフルゴールを生み出した。
【メモ】現在は現役最後のチームとなった琉球で、アカデミーのロールモデルコーチを務めている。チームの沖縄キャンプでは対戦相手として、そして助っ人として、そのプレーを目にする機会も多い。※詳しくは「元赤黒戦士の現在地・上里一将編」をチェック! 前編 中編 後編

・小野甲介(47、MF、1996~97年、JFL4試合1得点)
【現役時代】クラブ創設年の1996年に、北海道サッカーの名門・室蘭大谷(現・北海道大谷室蘭)から加入し、クラブ史上初の道内高校出身の新卒選手となった。札幌の公式戦初戦となった同年4月21日のアウェー福島FC戦では途中出場し、2得点した同期のFW吉原宏太に負けじとデビュー戦ゴールを決めた。ルーキーながら開幕から4試合連続で出場し、第3節からは2試合連続で先発入りするなど、チームの黎明期に輝いた道産子プレーヤーだった。
【メモ】97年限りで札幌を退団したあとは、新日鉄室蘭や夕張ベアフットなど、道内チームでプレー。昨年に続く2度目のドリームマッチで、今回参加者の中での最年長道産子プレーヤーの意地を見せてほしい。

・井上敦史(47、GK、2000~03年、0試合0得点)
【現役時代】筑波大学から2000年に札幌へ加入。大学時代にはインカレ準優勝なども経験していたが、当時札幌の正GK争いを繰り広げていた佐藤洋平、藤ヶ谷陽介の壁は厚く、公式戦出場はルーキーイヤーの天皇杯1試合にとどまり、03年限りで札幌を退団。大学の1年後輩には〝ミスターコンサドーレ〟DF曽田雄志がいる。
【メモ】当時J2の鳥取に在籍していた11年4月24日の北九州戦で、札幌加入から数えて12年目にして待望のJリーグデビューを果たした苦労人。古巣対決となった同年5月15日の札幌戦で、自身のプロ2年目に開業した札幌ドームでの公式戦出場を初めて経験した。

・小山内貴哉(31、DF、2012~15年、16試合1得点)
【現役時代】札幌U-18黄金期を支えた右サイドバックで、12年に同期のMF荒野拓馬らと5人同時にトップチーム昇格。プロ2年目の13年にリーグ戦デビューを果たすと、翌14年には開幕スタメンの座をつかみ、同年6月28日のホーム岐阜戦では、日本代表で活躍したGK川口能活が守るゴールマウスに強烈なミドルシュートをたたき込み、プロ初ゴール。ケガに泣かされることが多かったが、在籍最終年となった15年には背番号2を与えられるなど、大きな期待がかけられていたプレーヤーだった。
【メモ】現在はアカデミーで札幌U-11の指導を担当。初参加となる赤黒ドリームマッチで、同期の榊翔太との息の合ったプレーを見せてほしい。

・川合孝治(54、FW、1996年、JFL26試合8得点)
【現役時代】札幌の前身である東芝サッカー部の社員選手として、クラブ発足の96年に在籍したオリジナルメンバーの1人。初の北海道内での試合となった、同年5月19日の室蘭での大分戦で延長Vゴールを決めるなど、年間を通して勝負強さを発揮し、シーズン8得点をマーク。見事に〝初代・チーム得点王〟の称号をつかみ取った。
【メモ】「札幌のカワイ」といえば、元祖はこの人。大分に在籍していた98年限りで現役を引退すると、札幌に戻りHBCを中心にサッカー解説者として活躍。ノルベサの近くに自身が経営するバーを構えている。

・権東勇介(42、MF、2004~05年、36試合1得点)
【現役時代】道都大学(現・星槎道都大学)在学中だった04年3月に特別指定選手として札幌に加入すると、大幅に若返ったチームで一気にレギュラーポジションを奪取。8月のアウェー京都戦で初ゴールをマークすると、9月には正式契約を締結し、名実ともに札幌の一員となった。翌05年には開幕スタメンの座をつかみ取り、以降5試合連続で先発出場を果たす。184センチの恵まれた体と、技術の高い左足を兼ね備えた大型ボランチとして活躍した。
【メモ】現職は浦和U-12のコーチ。現在は野球の強豪校となった道都大学だが、権東の在学中には北海道の大学サッカー界の強豪として名を馳せており、多くのプロ選手を輩出していた。

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