2024自己採点~野村佑希の場合~ 悔しさ募るシーズンはマイナス50点
「大航海」のスローガンを掲げ、船出したファイターズは、パ・リーグ2位の好成績を収めた。6年ぶりに進出したクライマックス・シリーズ(CS)では、激闘のファーストステージを乗り越え、ファイナルへ進出。選手たちの成長、奮闘が光った。道新スポーツデジタルでは「2024自己採点~の場合」を不定期連載する。躍進を支えたプレーヤーは今シーズンをどう振り返るのか―。取材班が「採点とその理由」「俺が選ぶチームMVP」などのテーマに沿って聞いた。
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「何点…マイナス50点。まず何一つ、チームの力になっていないので。成績としても何一ついいものがなかった。プラスの点を付けるところがないです」
「個人的には、これといった試合はないです。ただ、祖父が来てくれた試合(7月31日のオリックス戦で適時二塁打)で打てたのは良かったかなと思いますね。体もきつい中、何回来られるか分からないと言っていたので、その中で記憶に残るような姿を見せられて良かったです。チームとしてはCSがすごかったなと。空気感も分からないですし、何もしていないので、僕が挙げていいのかという部分はありますけど。ファンの方が心を動かされるのも分かる試合でした」
「そもそもの部分。見直さないといけないところが多い。今年までやってきたことが結果に出ていないということは、何かを変えないといけないなと。今は(細かく)数字が出る時代になっている。パワーやスイングの効率とか、できている部分、できていない部分を理解してから、数字を伸ばしてより良い動き、スイングにつなげられたらと思います。あとは体づくり。体の土台というのは毎年、テーマに挙げているので、引き続き取り組みたいです」
「1人暮らしが始まって、自宅にいる期間は基本的に毎日、自炊をしていました。それに対して苦ではなかったというのが、自分の中で発見でした。もともと寮生の時から洗濯はやっていたので、それは変わらず。料理は洗い物を含めて面倒くさいと聞いていたんですけど、苦ではなかったので、良かったなと。好きなもの、食べたいものを自分で作れるのは、いいなと思います。あまりリピートせずに、いろんなものを作ろうと試していますね。しょうが焼きとか、うまくできました」
「(水野)達稀じゃないですか。まずは、スタートが厳しい立場というのは誰が見ても(明らか)。去年の秋のエスコンキャンプも来ていないですし、春もファームスタートで、ブレずにやって結果を残してチャンスをつかんで、レギュラーまで上がっていった。尊敬しますし、チームとしても達稀のプレー、バッティングで勝った試合が何度もある。それを含めてMVPにふさわしいと思う」