清宮幸太郎 プロ初の侍ジャパンへ 後半戦の勢いそのままに「自分の仕事を」
5年ぶりの代表入り 今回こそは!
いざ、侍初陣へ―。日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が11月に開幕する「第3回WBSCプレミア12」に挑む野球日本代表「侍ジャパン」に追加招集される見込みとなった。
2年目だった2019年3月に強化試合のメンバーに抜てきされたが、右手有鉤骨の骨折で辞退。プロ入り後初となる侍ジャパン、そして国際大会に挑む。
急成長の今季 出遅れを挽回する活躍ぶり
高校以来となる日の丸の舞台が巡ってきた。今季は春季キャンプ直前に左足首を痛め、開幕1軍こそ逃したが、夏場から怒涛(どとう)の快進撃を見せた。89試合に出場し、打率.300、15本塁打、51打点を記録した。
規定打席こそ到達しなかったが、後半戦は主軸の一人としてチームをけん引。リーグ2位フェニッシュに貢献した。
使い勝手の良さも武器
一塁、三塁、左翼と複数ポジションもこなすなど、選手としての幅は確実に広がっている。「もう、どこでも行くつもりでいるので、いろんなところをやっといて良かった」と、うなずいた。
最大のアピールポイントはやはり長打力
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そして、何よりも期待されるのは、チームを18年以来のAクラスに押し上げた長打力だ。「そこ(長打)が出るのはベストだと思うので、自分の仕事をやりきれれば」と長距離砲としての役割も頭の中で描いている。
日の丸を背負う責任と喜び
トップチームで初めて戦う国際舞台。「プロの選手たちが自分の成績とか関係なしに、一つになって勝利をつかみにいくっていうのは、なかなか見られるものではないと思います。そこでファンの方たちの心をつかむものがあると思うので、そういう姿勢をたくさん見せられればなと思います」。国を背負って戦う姿勢を見せることで、野球ファンの心をがっちりとつかみにいく。
決して平坦ではなかった道のり
2年目の3月に侍ジャパンに選出されたが、負傷で離脱。その後は思ったような成長曲線を描けなかったが、経験を重ねてきたことが大きな花となりつつある。
新たにプロの世界に加わる後輩へエール
24日のドラフト会議では早実高の後輩である宇野がソフトバンクからドラフト4位指名を受けた。自身の苦労を振り返りながら「何があっても諦めないでほしいなとは思います。近道とかはないと思っているので、いろんなことをやって、いろんなことを経験して、全部それを自分の財産にしてほしい」とエールを送った。
念願の国際舞台へ気合 「巡り巡ってきた」
「プレミア12」は、プロ入り前の後輩にいい姿を見せる絶好の機会にもなる。
「本当に巡り巡ってきた。いいプレーができれば」。プロ7年間で培ってきたものを発揮し、今度は日本を勝利に導くつもりだ。覚醒の兆しを見せている背番号21が、日の丸を背負う時が来た。