夏季スポーツ
《大学サッカー選手権》東海大札幌スピード武器に初陣初星つかむ!
全日本大学サッカー選手権がきょう8日、関東の各会場で開幕する。道学生リーグ(1部)で2位に入り、初出場する東海大札幌は同日の1回戦で関東地区第7代表の国士舘大と対戦。福岡出身でエースストライカーのFW吉行豊輝(4年、東海大福岡)を中心に全国の強豪に立ち向かう。
東海大札幌が初出場初勝利を目指す。道学生リーグでは2017年から4年連続の3位。今年ついに鬼門を突破し、大舞台への切符を手にした。
まずは全国1勝―。菅野学監督(36)はFW吉行をキーマンに指名した。「苦しい時に何かやってくれる」と評する通り、大一番だった札大(リーグ1位)戦で決勝弾を含む2ゴール。全国初出場を大きく引き寄せた。
身長163センチと小柄ながら50メートル6秒1のスピードを武器に入学後すぐにレギュラーの座をつかんだ。冬はグラウンドが使えず、フィジカルトレーニング中心になる北海道の環境にもマッチした。吉行は「90分通してスピードを保てるようになった」。道学生リーグでは1年から得点王を獲得し、北海道・東北選抜にも3年連続で選出された。
1回戦で対戦する国士舘大は過去に全国制覇の経験がある名門。Jクラブ内定選手も2人いる。プロ入りを目指す吉行にとっては今大会が絶好のアピールの場だ。「内定選手がいるのは逆にありがたい。スピードの違いを見せつけて勝つ」。チームのため、そして自らの夢をかなえるため、大舞台でもゴールネットを揺らす。