サッカー全般
札幌大谷が4年ぶり決勝進出 PK失敗のFW簗詰が汚名返上の決勝ヘッド【全国高校選手権北海道大会】
■全国高校サッカー選手権北海道大会(10月27日、札幌サッカーアミューズメントパーク)
▽準決勝 札幌創成1-2札幌大谷
決勝は夏に敗れた旭川実業と対戦
札幌大谷が途中出場のFW簗詰夕喜(3年)の決勝ヘッドで優勝した2020年以来の決勝戦に駒を進めた。11月2日に札幌・大和ハウスプレミストドームで行われる決勝では6月の全道高校で敗れている旭川実業と対戦する。今季の全道高校、プリンスリーグは共に準優勝に終わった。道内3冠最後の大会は三度目の正直を成し遂げる。
味方を信じてチャンス待っていた
プリンスリーグ得点王の簗詰が汚名返上だ。1-1で迎えた延長前半7分、左CKからファーへのボールをFC今治に加入が内定しているMF笹修大(3年)がヘッドで折り返し、ニアで待っていた簗詰が頭で押し込んで3戦連続ゴール。後半32分には、自らが得た勝ち越しチャンスのPKを外していただけに「本当に自分のせいでチームが負けちゃうのも考えないわけにはいかなくて。味方がまたチャンスをつくってくれることを信じて走っていたら、ちょうど来てくれたんで決められて良かった」と胸をなで下ろした。
インターハイでもPK失敗
チームの誰もに悪夢がよぎった。今年のインターハイ1回戦の富山第一戦。簗詰は同点の後半残り10分を切ったところでPKのキッカーを務めたが、決めることができず。結局、PK戦の末に勝利したが、勝ち越しのチャンスを逃し、さらに足もつって途中退場となってしまった。清水隆行監督(49)は「なんか嫌な予感はしてたんですよね。だけど、あいつがボール抱えてたから、自分が蹴るぞって。そのまま蹴らせたら案の定。延長に入る時にベンチ戻って来たから、『PKの失敗はいいから』」と元気づけた。