ファイターズ
《ハム番24時》10月29日
プロ野球稼業は年がら年中、全国各地を飛び回る。家を空ける時間が多いからこそ、オフは家族の絆を深める貴重な時間になる。
ファミリー思いの河野は、昨冬に3泊4日で沖縄旅行を実施。大奮発して高級ホテルに宿泊し「人生で1番豪華な旅でした」と、大切な思い出をつくったという。
今年も旅行計画を練っており、道内を含めていくつかの候補地を検討中。「オールスター休みに計画を立てていたけど(球宴に)出ることになって断念しました。シーズン中は、なかなか家にいられなかったので、何かをしてあげたいんです。家族と一緒にいれば、疲れも飛びますよ」と想像を膨らませ、柔らかな笑みを浮かべた。
仕事を言い訳にして家族サービスを怠る記者は、左腕の行動に触れるたびに、頭が下がる思いでいる。なぜ、そこまで自然に身近な人を大切にできるのだろうか? 優しさの理由に迫ると、こんな答えが返ってきた。
「小学6年生のときに同級生が2人しかいなくて、後輩の力を借りないと野球ができなかったんですよ。だから、いつも年下の子といました。僕がお山の大将になって、小さい子たちを引き連れて(笑)。昔から子どもが好きで、不思議と懐いてもらえるんですよね。野球を辞めたら(将来は)保育士ですかね?」
温かい性格と穏やかな空気感は、大人の記者でさえ癒やされる。河野ならば子育ての世界でも、プロフェッショナルな仕事をしてくれるだろう。