札幌MF田中克幸が完全合流 「頑張って繋いでくれた」仲間のバトン受け取り、最終盤の戦いへ
■10月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は2日間のオフをはさみ、11月3日のホームC大阪戦(プレド)に向けて練習を再開。5対5や4対4プラスフリーマンといった少人数のミニゲームなどを行い調整した。左ハムストリング肉離れのため戦列を離れていたMF田中克幸(22)が、全体練習に完全合流。テクニックとパワーを兼ね備えた左足を誇る大卒ルーキーが、逆転残留を目指す最終盤の戦いの舞台に帰ってきた。
早くコンディションを戻して貢献したい
「久々に合流して、楽しくサッカーができた」。久しぶりにチームメートたちの輪に入ってプレーした田中克は、練習後の囲み取材の際に発した言葉のとおり、トレーニング中に笑顔を浮かべる場面が何度も見られた。一方で「後がない状況なので、少しでも早くコンディションを戻して貢献できたら、と思っている」と口にするなど、現在チームが、そして自身が置かれている状況もしっかり認識しており、その目はJ1残留が懸かる大事な試合をまっすぐに見据えている。
離脱中は全身の筋力トレーニングで強化
アウェー町田戦(0△0)を週末に控えていた先月18日のトレーニングで、ピッチ上をダッシュしていた際に左足を負傷。「あのときはコンディションも徐々に上がってきていた状況で、自分的にも『これからだ』というところだったので、正直メンタル的にはきつかった」と負傷当時の心境を吐露する。「そこからすぐ切り替えて、自分の体と向き合う時間にすることを決めて。普段やらなかったような、重りを持ったりするトレーニングも毎日やっていたので、そういった部分ではいい期間になったかな」と、別メニュー期間をプラスに転換して全身の筋力トレーニングを実施。「その分体が重いというのはあるけど、徐々に慣らしていけば(感覚が)戻ると思うので、ピッチ上で強さや、成長した姿を見せられるようにやっていきたい」と、ラスト4戦の中で、さらなる進化を遂げた姿を見せようと、強く意気込んでいる。