松浦慶斗 沖縄・国頭で〝鍛錬の秋〟 大阪桐蔭の先輩たちへの思いも明かす
■秋季キャンプ(10月31日、沖縄・かいぎんスタジアム国頭)
期待の高卒3年目左腕 今秋のテーマは体づくり
日本ハムの松浦慶斗投手(21)が〝鍛錬の秋〟を送る。国頭での秋季キャンプに参加している高卒3年目左腕は今季、プロ初ホールドを挙げるなど1軍で5試合に登板した。
さらなる飛躍が期待される来季に向けて「キャンプのテーマはしっかり体づくりをして、ランニングして。投球フォームをもうちょっとシンプルにするよう取り組んでいます」と意気込みを口にした。
新庄監督からは〝宿題〟も
来季も引き続き指揮を執る新庄監督からは〝宿題〟を出されている。「タイミングを外すピッチングをしてほしいと言われているので、クイックだったりとか。シンプルなフォームにして、(体を)扱いしやすいようにしていくのが来年の目標です」
同じ轍は踏まない 誘惑に負けた宮崎
高卒3年目世代で屈指の大食漢だ。沖縄入りする前にフェニックス・リーグで訪れていた宮崎では、チキン南蛮、地鶏、うどんなどの誘惑に負けてしまったという。
「宮崎、ちょっとおいしいものありすぎて。(師匠の)池さん(池田)もいなかったので、いっぱい食べちゃいました。朝昼はしっかり食べてエネルギーを補給して、夜は控えようかなと思います」。キレのある体を取り戻すため、節制を心がけている。
福田光、柿木と来季契約を結ばず
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新たな決意も秘める。大阪桐蔭の先輩でお世話になった福田光、柿木がチームを去ることになった。同校OBは松浦だけとなり「1人っすね…」とポツリつぶやいた。
厳しくも温かく接してくれた熱き男
昨年3月にロッテからトレードで加入した福田光は6学年上。昨秋の宮崎フェニックス・リーグ期間中、鍵谷も交えて3人で食事に連れて行ってもらうなど、かわいがってくれた。
「結構、(福田)光輝さんは熱い人だったので。プレーに入ったら、性格が変わる人。普段の優しい感じではなく、僕が四球とか出してピンチをつくって、抑えてマウンドを降りてベンチに帰ったら、厳しい言葉をかけてくれる。なかなかプロ野球で、野手の先輩からピッチャーは言われない。そこは結構、ありがたかったです」。厳しくも温かいゲキが励みになっていた。
年が近く頼りがいのあった右腕
3学年違いの柿木は同じポジション。入団した当時、チームにすんなり溶け込めたのは、年が近い先輩がいたからだ。
「柿木さんは同じピッチャーとして一緒にやっていたので、悲しいっすね。最後も会えなかったので。入団した時からいたので、そのおかげですごく良い感じで(チームに)入れました」と振り返る。
先輩たちの分まで! さらなる飛躍を期す
「入った時は(22年に退団した)高山(優希)さんと柿木さんがいて、(昨春に)光輝さんが入ってきて。寂しいっすね」。先輩たちへの感謝の思いを胸に、松浦は南国の地で大粒の汗を流している。