横尾俊建2軍打撃コーチ 古巣復帰で次代のスラッガー育成へ「選手の背中を押してあげたい」
新コーチ3人がエスコンで就任会見
日本ハムの2軍コーチングスタッフに就任した横尾俊建打撃コーチ(31)、江口孝義投手コーチ(55)、的場直樹バッテリーコーチ(47)が1日、エスコンフィールド北海道で会見を行った。
21年以来の日本ハム 横尾コーチ「選手と一緒に成長」
2021年以来の古巣復帰となった横尾コーチは「ファイターズは現役の時にも、すごく良いチームだと思っていたので、うれしい気持ち。選手と一緒に成長して、いい指導ができるように頑張りたい」と柔らかな笑みを浮かべて、意気込みを口にした。
指導に欠かせない選手とのコミュニケーション
豊富な知識を背景に、卓越した打撃理論を持つ。現役時代には通算21本塁打をマーク。長距離砲としてならした男は、選手のタイプに合わせた指導を模索する。
「プロに入る素晴らしい才能があるのだから、1人ずつ違ったスイングで良い。打撃は長所を伸ばしながら、短所を消すことで完成されていく。課題があって、具体的な改善策を持って練習に取り組むことが大事。そこは長距離打者もアベレージヒッターも関係ない。さじ加減が難しいので、コミュニケーションを取りながら進めていきたい」
栗山CBOも信頼を寄せる存在
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過去に監督、選手として横尾コーチに接していた栗山CBOは、その手腕に大きな期待を寄せる。
「現役の時、コンちゃん(ソフトバンク・近藤)との関係を見ていた人なら分かるよね? ああいう人(好打者)たちがみんな、横尾に聞くわけだよ。バッティング技術のオタクっていうのかな。僕も技術的なことを相当、話し合ったし、いつも勉強している姿は分かっている。若くて吸収力のある人が、これから特に必要になる」
〝おにぎり君〟が再び北の大地を熱くする
現役時代はホームランを打った際に、おにぎりを握るパフォーマンスを披露し〝おにぎり君〟のニックネームで親しまれた。多くのファンから愛されたスラッガーは立場を変えて再び、北海道球界を盛り上げる。
「今、伸び悩んでいる選手がいたら、その選手の背中を押してあげたい。自分が今、現役だったら『もう少し打てたんじゃないか?』と思うこともある。そんな経験を選手に伝えていきたいと思っています」
若き指導者は、次代のスラッガー育成に心血を注ぐ。
■江口2軍投手コーチ
「僕が当たり前だと思っていることが、もしかしたら、各選手にとっては当たり前じゃないことかもしれない。コミュニケーションを取りながらいきたいと思う」
■的場2軍バッテリーコーチ
「(日本ハムは)若い選手がすごい育っていますし、長打を打てる選手が結構、多かった。(昨季まで楽天でコーチを務め)脅威に感じました。今までの指導とは変わってきている部分もあるんで、自分もしっかりと勉強しながら、プレーする選手にも聞きながら、いいものをつくっていきたい」