山崎福也 初めてのエスコンキャンプ 来季V奪還への鍵は
■秋季キャンプ(11月1日、エスコンフィールド北海道)
来季のテーマは一発減! エスコンで再出発
日本ハムの秋季キャンプが1日、エスコンフィールド北海道でスタートした。山崎福也投手(32)は来季に向けて、被本塁打の減少をテーマに掲げた。
昨季の被本塁打数「7」から、今季は「17」へと増加。本塁打の出やすいエスコンを本拠地としていることも一つの要因ではあるが、被弾を減らすことができれば失点も減少する。一発厳禁の投球をするために、来季は精密機械と化す。
メリットが多い本拠地での秋季キャンプ
本拠地で行う秋季キャンプに初めて参加した山崎は「エスコンは屋根があるので、やりやすい感じはあります」と笑顔を見せた。多くのファンが見守る中での緊張感や、天候に左右されずに練習できることは、選手にとっても大きなメリットだ。
さらなる飛躍に向けて「トレーニングにしても投げ方にしても、もう一回レベルアップできるように」と向上心は尽きない。
充実感と悔しさと 相反する感情が存在
移籍初年度の今季、チームは2位と躍進した。山崎自身も2年連続の2桁勝利、初の規定投球回到達と、主戦投手としてチームを引っ張った。
しかし、リーグではソフトバンクに13・5ゲーム差をつけられ、CS(クライマックス・シリーズ)ファイナルステージでもソフトバンクから1勝も挙げられずに敗退。チーム力の差をまざまざと見せつけられる結果に終わった。
チームとともに期するレベルアップ
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チームとして、もう一つ上に行くには個人のレベルアップが不可欠だ。
「最低限のミスをなくすことも大事ですし、ピッチャーだったらホームランの数を減らしたいと思っている。個人もそうですけど、被本塁打を減らしつつ、野手だったらミスをどれだけ減らせるかというのがすごい大事だと思う。あとは個々の体だったり、野球の技術っていうのを上げていけば大丈夫なのかな」とV奪還へのポイントを語った。
課題は明白 「いろいろ研究してやっていく」
そのために、オフは筋力アップと併行して、投球フォームの見つめ直しも行う。
動作解析に取り組む選手も多くなってきたが「僕自身は自分の体の使い方だったり、筋力アップも含めてまだまだ体で弱い部分もある。そういうところをしっかり強くして、投げ方をもう一度、見直しながら、どこにロスがあるのかを自分でいろいろと研究してやっていく」。秋季キャンプの後は関東や大阪などでトレーニングを積んでいく予定だ。
目指すはもちろんリーグ制覇&日本一
リーグ優勝、そして日本一に向けて「2桁勝利を2年連続できたので、ずっと続けていきたい。イニングも、もっともっとたくさん投げられるように頑張りたい」と力を込めた。
先発の柱として、さらに上のレベルを目指していく。