ファイターズ
2024/11/02 18:05

《ハム番24時》11月2日

 

 新庄監督がいないエスコン秋季キャンプは2日目を迎えた。斬新なメニューはなく、臨時コーチなどのゲストもいない。課題を与えられた選手たちが黙々と練習に打ち込み、静かに時間が流れていた。

 全体練習が終わると、森本外野守備走塁コーチが動いた。マイクを用意し、ノッカー兼MCを担当。万波、水谷、今川、矢沢に対して、特守を開始した。足の運びや捕球姿勢を入念にチェックして「矢沢くん、今のでOK? 頭が突っ込んでいるし、周東くんに(本塁へ)かえられるでしょ」とファンに聞こえるように指導。滑り込みながらフライを捕った万波には「意味不明なスライディングキャッチ、やめてもらっていいですか。警告」とバッサリ斬った。

 微妙なプレーは、スロー映像で再確認。選手側から〝リプレー検証〟を要求する場面もあった。ファンの前で、何度もダメ出しを食らった矢沢は「こっちもマイクを持たせてほしいっすね」と苦笑い。リプレー検証をお願いした理由については「見ている間、ちょっと休めるので(笑)。きついので時間を空けてもらいました」と暴露した。ひたすら耐えていたわけではない。頭脳プレーでハードな特訓を乗り切った。

 見学に訪れた大勢のファンは、マイクパフォーマンスや大型ビジョンに映し出されたスロー映像の演出に沸いた。エンターテイナー・新庄監督の流儀は、コーチにも選手にも継承されている。

外野ノックでマイクを使い、指示などを出した森本コーチ

 

外野ノック中、森本コーチからマイクを使ってダメ出しなどされ、苦笑いの(左から)今川、矢沢、万波、水谷

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい