【プレーバック・写真入り】J1第35節 札幌1-1C大阪(11月3日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
終盤に追いつかれて痛恨ドロー 次節負ければJ2降格決定
19位に沈んでいる北海道コンサドーレ札幌はセレッソ大阪とホームで対戦し、1-1で引き分けた。次節の湘南ベルマーレ戦(9日、レモンS)に敗れた場合、J1残留圏17位の柏レイソルが引き分け以上であれば札幌のJ2降格が決定する。
札幌は試合の立ち上がりから気迫のこもった戦う姿勢を見せ、C大阪を押し込んでいく。ボールを奪われてもすぐさまプレスを掛けて取り返し、ルーズボールにも素早く反応して主導権を握っていった。
前半9分、札幌はカウンターで左サイドから攻め上がったものの3対7と数的不利な状況。FW菅大輝(26)は右のMF駒井善成(32)にボールを預け、少し時間をつくってからグラウンダークロスを密集の中に入れたが、これはさすがに相手DFに弾かれる。しかし、そのつくった時間の中で走り込んできたMF青木亮太(28)がそのこぼれ球を拾う。完璧なトラップからゴールエリア右隅付近に抜け、一度キックフェイントで相手を食いつかせてから落ち着いて空いたニアに流し込んで先制に成功した。
そこからも札幌は圧力をかけ、2点目を狙いに行ったが、最後の精度が低く阻まれる。C大阪もチャンスをつくり、前半は互いに6本ずつシュートを放ちながら、そのまま1-0で折り返した。
後半に入ると立場は逆転。C大阪が攻勢を強め、札幌は守備にまわる時間が増えた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)は同11分にケガから復帰し、9試合ぶりの出場となったMF浅野雄也(27)を右シャドーに入れて対抗。それでも攻撃は単調のまま時間が流れていく。
同26分には3試合ぶり出場のMF宮澤裕樹(35)を入れてバランスを整えようとしたが、それでも状況は変わらず押し込まれる展開が続く。35分にはボランチに入っていた駒井に代えてMF荒野拓馬主将(31)、足をつったMF近藤友喜(23)に代えてDF中村桐耶(24)を投入。菅が右ウイングバックに入った。
そこから5分後、中盤でボールを奪われてカウンターを受けると、ペナルティーエリア内右からシュートを打たれ、これはGK菅野孝憲(40)が防いだが、そのこぼれ球を相手FW山崎に押し込まれてしまった。
勝ち点3がどうしても欲しい札幌は、最後まで必死に食らいつく。同アディショナルタイム7分には、FKのこぼれ球をペナルティーエリア手前から菅が豪快なミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れてしまった。
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■後半11分から途中出場し、9試合ぶりに戦列復帰したMF浅野雄也(27)
「ひと言でいうと、やっぱりもったいなかった。もちろんゴールを意識したのと、押し込まれていたので、逆に押し込むために(相手DFライン)背後の裏抜けというのを意識していたけど、個人、チーム全体として、数が少なかった。(今後は)他力にはなってしまうけど、可能性がある限り、最後まで全力で戦いたい。(サポーターの)応援が自分たちのエネルギーになっているので、僕たちを信じて最後までついてきてほしいと思う」
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