《C大阪戦後》可能性がある限り諦めず戦っていきたいし、サポーターと共に最後までやり切りたい
■J1第35節 札幌1-1C大阪(11月3日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
―試合を振り返って
今日のゲームでC大阪がやはり強いチームであること、質の高いチームであることを戦ってみて改めて感じた。ただそのC大阪に対して、前半は非常に我々らしい強度の高い戦いができていたと思うし、その中でリードする展開をつくることができた。前半は相手を上回ることができたと思う。
後半に入って、少しずつ自分たちの走力、あるいは球際の戦いというものが相手に上回られていく中で、多くの選手が足をつったり、足が止まり、マイボールの時間というのが少なくなっていったと思うし、自分たちが主導権を握って、相手のゴールに向かって攻撃するという時間が少なくなった。
今シーズン、選手たちに多くのケガ人が出た中で、今日出たスタメンの選手たち、あるいは途中から入ってきた選手も含めて、なかなか90分を通して強度の高い戦いができない状況にあるということは、やはり今日の試合でも見てとれた。だから後半はいっそう相手がより主導権を握り、我々を押し込むような展開が生まれてしまったのだと思う。
もちろん、今この状況の中で1ポイントというのは、我々にとって足りない結果だ。強いC大阪に対して1ポイントという結果というのは、客観的に見れば決して悪い結果ではないのだろうが、ただ我々の置かれている状況を考えれば、その1ポイントというのは決して満足できる結果ではないし、非常に悔しい結果だと言っていいだろう。
今日も多くのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれて、チームを最後まで後押ししてくれた。まずはそのサポーターに感謝したいし、本当にありがとうと言いたい。どんなときでもチームを後押ししてくれる、どんな状況でも選手を応援してくれる、そういった皆さんの声が選手たちの力になったと思うし、残念ながらその期待に応えられなかったことは非常に悔しい。そして申し訳ない気持ちでいっぱいだが、ただこれも我々がチーム一丸となって戦った結果。最後まで我々は可能性がある限り、諦めずに戦っていきたいし、サポーターと共に最後までやり切りたいと思う。
こうした結果に終わったことに関しては、私自身も非常に悔しい思いがある。今日の他会場の結果というものを見ながら、今後についてしっかりと考えていきたいと思う。
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―試合終盤にフォーメーションを4バックに変更した意図は
基本的にやっていることは変わらないが、38番の選手(FW北野)の選手がトップ下にいて、非常にモビリティーのあるタイプだったが、その選手は多くの時間帯で(DF大﨑)玲央が見ていたし、(途中からは)宮澤が見ていた。
途中で相手にFW山﨑が入って、はっきりとした2トップの形になってきたので、それに対して我々が対応しただけだ。シンプルに相手が交代して、特長のある選手をはっきりとした2トップという形で。そして右にいるMFルーカス、あるいは途中から入ったMF柴山だったり、あるいは左がFWカピシャーバだったりしたが、基本的には相手が中に高さのある選手を入れてきて、そこからのクロスという形で得点を狙ってきた中で、我々は高さのある選手を入れて2枚で対応したという、それだけの話だ。