CONSAOLDSが前座試合開催 初参戦の小野伸二O.N.Oはリターンマッチでの雪辱誓う
■第3回赤黒ドリームマッチ CONSAOLDS1-3札幌U-15(11月3日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
※OB選手の写真全22カット
札幌U-153-1で勝利
北海道コンサドーレ札幌のOB会「CONSAOLDS」がC大阪戦の前座試合としてアカデミーの札幌U-15と25分ハーフのゲームを行い、1-3で敗れた。かつてトップチームの一員として活躍してきたOBが、これからの未来を担う若き選手たちに屈する格好となった。(以下、敬称略)
横山知伸のユニホームと共に
CONSAOLDSは今年1月に38歳の若さで逝去した横山知伸の背番号「2」のユニホームと共にピッチインした。先発メンバーとしてGKに井上敦史(47)、フィールドプレーヤーとして三上陽輔(32)、権東勇介(42)、榊翔太(31)、遠国信也(43)、小野伸二(45)、芳賀博信(41)、小野甲介(47)、前田俊介(38)、内村圭宏(40)、川合孝治(54)の11人が登場。ただ、最年長の川合は約3分で横野純貴(35)と交代してピッチを後にした。
試合は走力に勝るU-15のペースで展開したが、CONSAOLDSも元プロ選手の技術を披露。前半6分にはゴール前に抜け出した三上がGKとの1対1を決めるも、オフサイドの判定でノーゴールに。同9分にゴール枠内へのミドルシュートを井上がファインセーブで失点を防ぐと、同14分には左サイドを突破した榊のクロスに前田が合わせるなど、一進一退の攻防が繰り広げられた。
そんな中、先制したのはU-15。同15分、CONSAOLDS陣内のペナルティーエリア内でパスをカットした対馬夢胡(3年)が、きっちりとゴールに流し込み、先制点を決めた。
反撃したいCONSAOLDSは同23分、小野伸の左CKにゴール前で芳賀が合わせるが、シュートは惜しくもゴール右に外れてしまう。絶好のチャンスを決めきれないでいると、直後の同24分、鳥井優志(3年)のミドルシュートは相手選手に当たってコースが変わりゴールイン。U-15が2点リードで前半を折り返す。
後半はGKに曳地裕哉(34)、フィールドプレーヤーとして上原慎也(37)、河合竜二(46)、石川直樹(39)、上里一将(38)、小野伸、藤田征也(37)、榊、横野、三上、内村の11人で臨んだ。
砂川誠の息子・翔夢が強烈ミドル
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だが後半最初にプレドを沸かせたのは〝レジェンド〟の遺伝子を継ぐ選手だった。後半4分、前半途中から出場していたトップチームの砂川誠コーチ(47)の息子であるU-15の砂川翔夢(3年)が強烈なミドルシュート。だがポストに嫌われてしまい、惜しくもゴールとはならなかった。
なかなかスコアを動かせないでいたCONSAOLDSに、待望の瞬間が訪れたのは同8分だった。河合のロングフィードを横野が胸で落とすと、そこに走り込んだ三上が右足でシュート。見事ゴールネットに突き刺さり、1点を返した。
ようやくゴールが生まれたCONSAOLDSだったが、直後の同9分にU-15の対馬にこの日2ゴール目を決められ、再び2点差に広げられた。
反撃に出たいCONSAOLDSは、同11分、12分に右サイドの藤田がクロスを上げて横野、内村がそれぞれ頭で合わせるもゴールならず。同21分には左サイド榊のクロスに飛び込んだ藤田が頭でゴールを狙うもGKのファインセーブに阻まれてしまう。
同17分からは三上に代わって芳賀が再びピッチに立っていたが結局このままスコアは動かず札幌U-15が勝利。CONSAOLDSは第3回目にして、初めてアカデミーチームの前に屈する形となった。
初黒星に「すごく悔しかった」小野
試合後、報道陣の取材に応じた小野伸は「素晴らしい環境の中でサッカーをさせてもらえたことはすごくうれしかったけど、どんな試合でも勝たなきゃ意味がない。過去に負けたことがなかったみたいだけど、自分が出た回で負けたというのはすごく悔しかったので、ぜひ来年もこの企画を通して、必ず自分たちが勝ちたい」と、リターンマッチでの雪辱を誓った。
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