コンサドーレ
札幌がMF青木亮太のゴールで先制も痛恨ドロー決着 次節敗戦でJ2降格決定の可能性も
■J1第35節 札幌1-1C大阪(11月3日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
次節敗戦、柏が引き分け以上で降格
逆転残留が遠のく痛恨のドロー…。ホームにC大阪を迎えた19位の北海道コンサドーレ札幌は、前半9分にMF青木亮太(28)のゴールで先制するも、後半40分に同点ゴールを奪われ、1-1で試合終了。是が非でも勝利が欲しかった状況で、積み上げた勝ち点は1にとどまった。札幌は次節のアウェー湘南戦(9日、レモンS)に敗れ、同日にJ1残留圏17位の柏が勝つか引き分けると、J2降格が決定する。
試合終了後は重たい空気
本拠地に2万6544人の観衆が詰めかけ、試合開始前の場内は札幌の勝利を信じて大きな盛り上がりを見せていたが、試合終了のホイッスルが吹かれた瞬間は沈黙に包まれ、重たい空気がスタジアム中に漂った。
前半は札幌ペースで先制に成功
この日の札幌の立ち上がりは最高のものだった。開始早々の前半9分、自陣からDF岡村大八(27)が、左サイドのFW菅大輝(26)にピンポイントでロングフィードを送ると、菅が前方にぽっかりと空いたスペースに向かって前進。菅からボールを受けたMF駒井善成(32)がゴール前に送ったパスこそ相手DFにカットされたものの、後方から一気にペナルティーエリア内に進入してきた青木が、ドンピシャのタイミングでこぼれ球を奪取。最後は相手GKの動きを見極め、角度のないところから落ち着いて右足でゴールへと流し込んだ。
「クロスのクリアミスではあったけど、ゴール前に入って行こうという意識でやれていたら、いい形でボールがこぼれて来て。(FW鈴木)武蔵くんもいい感じで走ってくれていたし、あれぐらいフリーで持てたときは、ワンフェイク入れたいなって自分の中で思っていたので、それがうまくはまったかな」と、のどから手が出るほど欲しかった先制ゴールのシーンを振り返る。