夏の全国男子16強・駒大苫小牧が3戦全勝で初V2達成 留学生Cマーベラスが攻守に存在感【ウインターカップ北海道予選】
■全国高校バスケットボール選手権北海道予選最終日(11月3日、リクルートスタッフィング リック&スー旭川体育館)
▽男子決勝リーグ 駒大苫小牧95-48東海大札幌高
通算3度目の優勝
決勝リーグ男女各4試合が行われ、駒大苫小牧が東海大札幌高に大差をつけ、初の2連覇となる通算3度目の優勝を果たした。203センチのナイジェリア人留学生・Cオラヨリ・マーベラス・オルワトヨシ(2年)がチーム最多の26得点をマークするなど序盤から圧倒した。
阿部主将「これがスタート地点」
今夏のインターハイ16強超えへ、確かな手応えをつかんだ。阿部日向大主将(3年)は「最初から自分たちのバスケットができた。(序盤で)貯金ができたので、ターンオーバーしなければ、この試合は崩れないかなと思ってました。素直にうれしいです。これがスタート地点なので、これから全国に向けて頑張っていければ」。決勝リーグ3試合で平均82.3点と得点力の高さを見せつけ、新人戦、全道高校、U18日清食品北海道ブロックリーグと、道内主要4大会全てを制した。
全員走れてシュートも打てる
駒大苫小牧は昨年1年生センターとして2年ぶりの本大会出場に貢献したマーベラスが軸だ。阿部主将は「全員がシュートを打てますし、マーベラスという高さもあるので、アドバンテージが取れてる。あとは全員が走れるので、ディフェンスから頑張って速攻を出せるのがチームの持ち味」と胸を張る。
ウインターカップに向けての課題も「マーベラスに頼ってる部分だったり、自分がシュートを打てる場面でも仲間にパスを出してしまったり、自分が、という意識がまだ低い。あとはディフェンスをもうちょっと強固にできれば」と明確だ。
春に福岡第一に勝ち、夏は能代科学技術、日本航空山梨と対戦
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今年3月には東京で行われた「KAZUカップ」で福岡第一に勝利。田島範人ヘッドコーチ(49)は「インターハイで返り討ちに、倍返しにあいました」と苦笑い。それだけにとどまらず、7月には秋田で昨年のウインターカップ王者の開志国際(新潟)や、指揮官の母校・能代科学技術(秋田)、昨夏のインターハイ王者・日本航空山梨などと対戦した。
昨年の反省を踏まえ道外で強化
「去年のウィンターカップで面食らったっていうか、舞い上がっちゃった。そういう舞台に慣れなきゃダメなんだ。特に能代カップなんかは大きな体育館1面を使って観客がたくさん入ってやりますから。そういうことにやっぱり慣れていかなきゃダメ」。指揮官就任後、最多となる4度の道外遠征で技術、メンタルともに鍛えてきた。
本大会はベスト8以上を目標に
これまでは夏冬とも全国16強が最高成績。冬は4度目となる本大会へ、阿部主将は「メインコートに立てれば」と8強入りを目標に掲げる。指揮官は「夏もベスト8以上が目標で、それは叶わなかった。最低目標としてはそこを掲げていきたいですし、チャンスがあれば確率はそんなに高くないかもしれませんけど0%ではないと思う。もしベスト8が叶えば、もちろん次もチャレンジできるようなチームにしたい」と、さらにその先も見据えた。歴史を塗り替えるため、残された期間で、より攻守に磨きをかけていく。
■ウインターカップに向けて抱負を語った東海大札幌高PG仁義颯良(3年)
「去年は体の当て方一つにしてもすごいレベルが高くて、なかなかファールをもらえなかった。ハードにやる部分、体の当て方一つにしてもすごいこだわって今年はやってきた。それを発揮できるチャンス。全国1勝、さらに勝ち上がって行くにつれて、自分の成長につなげていきたい」