ファイターズ
2024/11/05 19:15

《ハム番24時》11月5日

 プロ入りの夢をかなえる選手がいる一方で、ユニホームを脱ぐ選手もいる。秋は喜びと悲しみが交錯する季節だ。10月、元日本ハムの高浜が阪神を戦力外となった。2014年ドラフト7位。この年は特別で、同じ横浜高から浅間も3位で入団した。

 秋季キャンプに参加している浅間に話を聞いた。シーズン中はウエスタン・リーグの結果をチェックし、高浜の動向を気にかけていたという。通告を受けた直後に連絡をもらったそうで「何も言えないですよ。何も言えない…。こっちはCS(クライマックス・シリーズ)を控えていて、逆に『頑張って』みたいな感じで言ってくれて」と、胸が張り裂けそうな思いだった。

 高校時代から同じ釜のメシを食い、プロでも切磋琢磨してきた。気心が知れた友人以上、相棒のような存在。「それは特別ですよ。高校時代とプロを合わせたら、8年間、同じ寮に住んでいましたから。それだけ一緒にいるというのは、なかなかないですからね」と懐かしんだ。

 まだ28歳。心情は痛いほど理解できる。「体が元気だったら、やれると思う。どっか痛いとかだったら、諦めもつくかなと思うんですけど…寂しいっすよね。何か進展があったら連絡してと言ってあるので、その報告を待ちたいです」。望みが少しでもかなうように―。記者もそう切に願っている。

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