コンサドーレ
2024/11/06 18:40

札幌のバンディエラ・MF宮澤裕樹 希望つないだ〝13年前の勝利〟再現し逆転残留へ

ミニゲームで汗を流すMF宮澤(左)=撮影・工藤友揮

■11月6日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 北海道コンサドーレ札幌は9日のアウェー湘南戦(レモンS)に向け、11対11などを実施して調整した。札幌にとっては絶対に負けが許されない土俵際での一戦となるが、札幌ひと筋17年目の〝バンディエラ〟MF宮澤裕樹(35)がかつての経験を糧に逆境をはねのけ、敵地での勝利で逆転残留へつなげる。

勝利へ向かって気持ちは一つ

 もし湘南に敗れることがあれば、現在残留圏17位に位置する柏の結果次第でJ2降格が決定する状況まで追い込まれた。厳しい立ち位置に置かれている状況下ではあるが、宮澤が「もうやるしかない」と意気込むように、チームは勝利という目標に向かって気持ちを一つにすることができている。「アウェーで、相手も調子が良いので難しいゲームになるとは思うけど、自分たちは勝つしかないので結果にこだわってやりたい」と、一戦必勝態勢で敵地へと乗り込む構えだ。

類似した土俵際のアウェー湘南戦

 残り試合あとわずかで、絶対に負けが許されない状況でのアウェー湘南戦。実は宮澤は、過去に類似したシチュエーションを経験している。札幌が熾烈なJ1昇格争いを繰り広げていた2011年11月26日に、今回と同じ平塚競技場(現・レモンガススタジアム平塚)で行われた一戦だ。

 この前節に行われたアウェー草津(現・群馬)戦で、札幌は1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに2失点し、痛恨の逆転負けを喫してしまう。残り2試合で、同じ勝ち点で並ぶ2位・鳥栖、3位・徳島と、4位札幌の勝ち点差は3。湘南戦に負ければ、同じ節に行われる鳥栖と徳島の直接対決の結果次第で、J1に昇格できる3位以内に入る可能性が消滅してしまうという土俵際に追い込まれていた。

当時22歳の宮澤はフル出場し… 次節も「チームのために」

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