【一問一答】宮西尚生 ソフトバンク・和田の引退に言及「40超えてから投げられるのは才能だけじゃ無理」
■秋季キャンプ(11月6日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの宮西尚生投手(39)が6日、エスコンフィールド北海道でキャッチボールなどを行い、汗を流した。前日5日にはソフトバンク・和田毅投手(43)が引退を発表。ベテラン投手だからこそ共感できることなどを語った一問一答は以下の通り。
―ソフトバンク・和田が引退し、球界にも年上の選手が少なくなってきた
「それはね、1年増えていけば増えていくほど、そうなっていくやろうし。だけど尊敬しかないし、いきなりの引退でびっくりはしたけど。左ピッチャーが憧れる選手やったし、ピッチャー全員が憧れる、そういう選手だったのは間違いないと思うし、残念。だけど、本当にすごい選手だったなっていう、それしか(言葉は)出えへん」
―接点はあったか
「接点はほぼないっすよ。オールスターとかでも、かぶってないし。年齢はそこまで離れてはないけど、活躍度は一発目から違う感じやったし、自分がオールスターに出た時には和田さん一回、アメリカ行ったりとかしている。そういう意味では接点はなかったですけど、ずっとパ・リーグで見ていたピッチャーだし、アマチュアの時から知っているし。すごいっすよ、本当に。43。マジですげー」
―もう少しで43歳
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「パッと見ではそう見えるけど、30後半になってからの一年一年は、1個年を取ればレベルが違うしんどさがあるから。平野さん(オリックス)とかもそうやけど、岸さん(楽天)とかね。すごい、本当に。それしかない」
―まだできそうだが、本人にしか分からない葛藤がある
「そういう意味では少しは分かる気がするし、やっぱりいろんな葛藤があったやろうなっていうのを感じるし、やっぱり43はすげーわ。マジですごい。かっこいいわっていう。決断をスパーンって、ああいうタイミングでしているところもかっこいいと思う。悔しい思いは絶対あると思いますよ。あそこまでやってるってことは、絶対、今年も戦力としてっていうトレーニングもしてきてはるやろうし。納得いった引退なんて絶対ないだろうし。だから43までやってる」
―左投手の先輩だと見方も変わるのか
「いや、もうここまで来たらね。やっぱり40超えてから投げられるっていうのはやっぱり才能だけじゃ絶対、無理やから。絶対、努力がないと、そこまでたどり着けるものじゃないから、やっぱり体のコンディション、メンテナンスとかね。いくらこの時期、休みやからっていってもメンテナンスしたりとか、自分の体をしっかり知らないと1年間、戦えないし、それをずっとやってきたわけでしょ。だからそういう部分で尊敬できる。ここまで来るとすごい思うよね」
―リーグの最年長左腕となる
「そんなことで言ったら何でもある。そこまでいったら、よう分からんぐらいになるけど、そういうピッチャーというか、そこまでやっている人っていうのは尊敬。平野さんもそうやし。別に年上だけじゃなくて、ロッテとかで益田とかもあれだけ投げて、まだバリバリ投げられているっていうのも自分の体を知ってのことやし、努力があるやろうから。やっぱりそういうのは尊敬する。ただ、すごいピッチャーっていうのじゃなく、そういうところもすごい尊敬。だから、引退についてコメントを求められても、自分もファンと一緒で『え?!マジ?』と思ったから。だけどね、本当にお疲れさまでした。びっくりやね」