レバンガが延長戦を制し今季初3連勝 第4Q残り5秒でPG寺園が起死回生の同点スリー
■B1リーグ戦 第7節(11月6日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道97-88仙台
第4Q残り1分半で9点ビハインド
東地区5位のレバンガ北海道は同6位の仙台と対戦。第4クオーター(Q)残り1分30秒で9点のビハインドがあったが、終了間際にPG寺園脩斗(30)の3点シュートで追い付くと、延長戦の末に逆転勝利した。通算5勝7敗で、今季初の3連勝は全て逆転勝ち。9、10日に行われる次節もホームで、同2位の宇都宮と2連戦を戦う。
「自分が打つって決めていた」
第4Q残り5秒。寺園がドリブルでゴール正面まで持ち込むと、相手選手とフェイクの駆け引きで、一瞬フリーになり、すかさずシュート。寺園の起死回生の同点ゴールで息を吹き返すと、押せ押せムードでオーバータイムは4連続得点で一気に9点のリード。これを最後まで守り切った。
「あの場面で誰かに任せるのではなくて、自分が打ち切ってチームを勝たせたい、勝ち続けたい。ああいう時に周りを探さずに自分が打つって決めていた。それがうまくいって良かった」。平日ナイトゲームにも関わらず、3359人が詰めかけた会場を沸かせた。
今季の戦い方は試合前半に良かった選手を…
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連勝したホーム3試合は終盤の強さが際立つ。前半はリバウンドで競り負け、相手の外国籍選手の攻撃力には劣勢を強いられて12点のビハインドで折りかえした。小野寺龍太郎HC(42)は「前半に良かった選手たち、パフォーマンスが非常に良かった選手たちが後半の大事なところで出ていくのが、今シーズンのチームの中でもやはり共通の認識。それがやっぱりパフォーマンスの結果として残っているっていうのが非常に大きい」。前半にパフォーマンスの悪かったCトーマス・ウェルシュ(28)を下げ、ほかの外国籍選手で立ち向かった。
宇都宮に連勝すれば勝敗は五分
寺園はチーム3位の今季最多18得点をマーク。指揮官が「きょうの寺園は止められないな」と感嘆するほどの内容だった。中2日で迎える中断前最後の2連戦の相手は強豪・宇都宮。さらに連勝を伸ばすことができれば、勝敗を五分に戻すことができる。
チームの成長が見えた
チーム最小兵の172センチのPGは「これで3連勝できたけど、土日に宇都宮戦があるので4連勝、5連勝とできるようにチームとして準備していきたい。こういうゲームを勝ち切れたのはチームの成長。評価して次に向かいたい」。ホーム5連戦を無敗でフィニッシュし、中断期間に入る。