札幌の〝北の番人〟DF岡村大八が湘南をシャットアウトし逆転残留へ望みつなぐ「本当に勝利以外は…」(予想スタメン付き)

■11月8日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は9日のアウェー湘南戦(レモンS、午後2時キックオフ)に向けてボール回しなどで最終調整し、遠征メンバーは敵地へと向かった。守備の要、DF岡村大八(27)は10試合連続となる先発出場が濃厚。絶対に負けが許されない一戦で〝北の番人〟が湘南をシャットアウトし、逆転残留に希望をつなぐ勝ち点3を携えて帰還する。
2日間は積雪で満足な練習できず
決戦を目前に控えたこの日も、前日に続き宮の沢の練習場は大部分が白い雪に覆われていた。選手たちは除雪された一部のスペースしか使用できない中で最終調整を余儀なくされた。岡村も「もう札幌で4年目になるけど、この時期にここまで積もるのはなかなかない」と苦笑いを浮かべるが、「2日間、軽いトレーニングしかできなかったけど、それを言い訳にするつもりはない。僕たちは結果を残すだけ」と、覚悟を決めて大事な一戦に臨もうとしている。
こういう時こそ基本に忠実に
現在湘南はリーグ戦4連勝と絶好調。しかもその4試合全てで複数得点を挙げるなど、相手攻撃陣は乗りに乗っている状況だ。厳しい戦いとなることが予想されるが、「自分たちのやるべきことをどれだけやれるかというところと、体を張って球際でどれだけ負けないかという基本が大事。基本に忠実に、相手に1対1で競り勝つことから球際、切り替え、セカンドボールのところで上回っていけば、必然的に勝ちが見えてくる」。個人、そしてチームとして基本に立ち返ることで、この難局を乗り越えていく構えだ。
ゼロに抑えることで希望が見える
札幌がこの試合で敗れ、1時間遅れでキックオフする柏対新潟戦でJ1残留圏内17位の柏が勝つか引き分ければ、その時点でJ2降格が決定する。だが、裏を返せば、岡村を中心とする守備陣が湘南攻撃陣を90分間でゼロに抑えることができれば、残留への希望はラスト2試合へとつながっていく。