コンサドーレ
2024/11/09 21:50

逆転残留遠のく無念のドロー決着 札幌MF駒井善成が同点ゴールも猛攻あと一歩及ばず

後半14分、同点ゴールを決め、雄叫びを上げるMF駒井=撮影・小松巧

■J1第36節 湘南1-1札幌(11月9日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)

後半シュート13本も…

 怒濤の攻勢も実らず、J1残留が大きく遠のく悔しいドロー決着…。逆転残留を目指して敵地へと乗り込んだ北海道コンサドーレ札幌が湘南と1-1で引き分けた。湘南ペースで展開していた後半5分に先制を許したが、同14分にMF駒井善成(32)の今季6得点目で同点に。試合の流れを一気に引き寄せ、後半だけで13本のシュートを放ったが、あと1点が遠かった。

 J1残留圏の17位・柏とは残り2試合で勝ち点6差となり、今月30日に行われる他会場の結果次第では、札幌のJ2降格が決定する極めて厳しい状況へと追い込まれた。

敵地に大勢のサポーターが集結

 悔しい結果に終わった試合後、駒井は「勝ち点3を狙っていたので。自分たちとしては満足のいく結果ではなかった」と、硬い表情で90分の戦いを振り返った。

 奇跡の逆転残留を信じ、スタジアムのアウェー席には約2400人の札幌サポーターが集結。札幌のチームバスが会場に到着した際には、大声量のチャント(応援歌)で選手たちを出迎えた。「バスを降りるときから、たくさんのサポーターが僕たちを出迎えて、ボルテージを上げてくれたので、それに絶対、応えたいなと思っていた」。

 その言葉どおり、リーグ戦4連勝中と絶好調の湘南にペースを握られた前半45分間では、札幌の倍以上となる9本のシュートを浴びせられながら体を張った懸命の守備で耐え抜き、何とか前半をスコアレスで折り返した。

後半14分、クロスボールを頭で合わせ、同点ゴールを決めるMF駒井(右)=撮影・中川明紀

 

駒井が重たい雰囲気を払拭

 後半5分に湘南に先制点を許し、チーム内に一時暗雲が立ち込めたが、その重たい雰囲気を払拭したのが駒井だった。MF近藤友喜(23)が右サイドで仕掛けると、ゴール前へと送ったクロスボールを打点の高いヘディングで湘南ゴールへと流し込んだ。チームに活力を与える、大きな同点ゴールとなった。

 駒井は「近藤が1対1で仕掛けるときは、中で勝負しようと決めていて。縦に行ってくれるだろうなと思っていたので、うまく最初はファーに逃げながら、最後に真ん中で仕留め切れた。ボールも良かったし、入り方も良かった」と、前々節のアウェー名古屋戦(2〇0)での先制点に続く、ホットライン開通のシーンを振り返る。

怒濤の猛反撃 無人のゴールへ遠目から狙ったシュートは…

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