【一問一答】野村佑希 手締めを託してくれた松本剛に感謝 危機感を持って来季へ
■秋季キャンプ(11月10日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの野村佑希内野手(24)が10日、エスコンフィールド北海道で行われた秋季キャンプのラストに手締めを任された。松本剛選手会長(31)に託された大役。サポートしてくれた関係者、ファンに感謝の気持ちを伝え「来年、リーグ優勝、日本一になるために一人一人が自覚を持ち、シーズンオフを過ごしていきましょう」と呼びかけた。あいさつ全文と、取材に応じた一問一答は以下の通り。
◇締めのあいさつ
「秋季キャンプ、お疲れさまでした。松本選手会長より指名していただきましたので、締めのあいさつをさせていただきたいと思います。まずはじめに、エスコンフィールド関係者の皆さま、球団関係者の皆さま、たくさんのサポートをありがとうございました。そして球場に足を運んでくださったファンの皆さま、たくさんのご声援ありがとうございました。皆さまのおかげで充実したキャンプを過ごすことができました。来年はリーグ優勝、日本一になるために一人一人が自覚を持ち、シーズンオフを過ごしていきましょう。それではシーズン同様にファンの皆さまと一丁締めで締めたいと思います。お手を拝借」
◇一問一答
―秋季キャンプ最終日。振り返って
「コーチの方々といろんなを話をしながら練習できました。ウエートだったり、自分の時間を大切にしながら過ごすことができました」
―大勢のファンが訪れていた
「また違った緊張感もありつつ、喜んでもらえるようにバッティング練習でちょっと狙ってみたりとか、楽しくできました。ほかのところでは経験できないような人数の前で練習ができて、すごいいいなと」
―締めのあいさつを任された。松本剛選手会長からどう託されたのか
「今年も去年もいい結果を出せずにきている中で、もっと自覚を持つようにと言われて。みんなの前で話す機会をいただいて、やらせてもらいました」
―大役をやってみて、どうだったか
「大人数の前に立つのは初めてではないので、大丈夫かな、と思っていたんですけど。キャンプを締めるというか、大人数の前で最後、締めの言葉というのは、違った緊張感があったので、すごくいい経験をさせていただいたなと思います。球場全体で一丁締めというのは、ファイターズならではだと思うので、すごく良かったです」
―松本剛選手会長からいつ、どのように打診されたのか
「おとといぐらいですかね。ロッカーが隣なので。最初はかしこまった感じではなくて、やってみるか、みたいに言われて。それを球団の方に話してくれました。後日、やる気あるか、とあらためて言っていただいて、やりますと」
―本来は選手会長の役割だが
「僕自身も剛さんがやるのが当たり前だと思っていましたし、そういう機会が自分に来ると思っていなかったので、いい機会だなと。なかなかできることではないので、ありがとうございますと伝えて、やらせてもらいました」
―選手会長の心意気を感じたか
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「自主トレも一緒にやらせてもらっていますし、すごく気にかけてもらっているのを感じています。ちゃんとやれよ、という気持ち、思いを感じながらやりました」
―来季への思いが新たになったか
「自覚を持つようにと言われましたし、今年、結果が出ていないからといって、自分のことだけにならないように。しっかり結果を出した上でチームの中心になれるように、やりたいなと思いました」
―子どもにバットをプレゼントしていたが
「折れてしまったので、捨てようかと思ったんですけど、せっかく来ていただいたので、あげようかなと。折れていて使えないんですけど、いい記念になれば」
―子どもは喜んでいた
「良かったですね。僕自身も小っちゃい頃、それほど野球を見に行くタイプではなかったんですけど、プロの選手の道具に触れるという機会があるだけでもうれしかったという記憶がある。一つ、いい思い出になってくれれば」
―取り組みたかったこと、その成果は
「期間が短いというのもあるので、何かを上達させようというよりは、コーチといろいろ話しながらできる時間。オフに向けてどういう練習をしていくとか、自分の中で合う、合わないを見つけたいなと思っていた。あとは球場で練習できる機会が少なくなるので、その前にロングティーなど長い距離を打ちたいと思っていた。どちらもできたので良かったかなと思います」
―今後、どういうオフを過ごして来季に向かうか
「オフシーズンというのは自分次第。サボろうと思えばサボれますし、追い込もうと思えば追い込めます。しっかりと準備して、2月1日、春のキャンプに入った時に初日からいいアピールができるように。今回は練習方法も話し合えたので、そういうものは継続しながら、計画立てて準備しようかなと思います」
―オフの取り組みを具体的に
「(内野は)谷内コーチと特守を含め、いろいろ話し合いをしながらできた。外野に関しても森本コーチに何したらいいかというのは、聞いたので、継続してやりたい。バッティングはもともと、いろいろ数値を計ったり、動作解析をして効率良くスイングできるようにしていきたいな、ということで。ある程度は明確にしてオフを迎えることができるかなと思います」
―動作解析に興味があった
「興味は持っていましたね。でも変に3年目、4年目と数字がある程度、残ってしまったので、スイングを変える怖さというか、そういうものを持ちながら、迷った状態で行くのもどうなのかなと思っていました。今年、結果が出たら自分を貫こうと思っていましたし、結果が出なかったら、いろいろなことに手を出すというか。行ってみようと思っていたので、そのへんは自分の中で踏ん切りつけて、このままじゃダメだというのは分かっているので」
―何を発見したいか
「感覚とか、動画とかで確認していたものを、しっかり数字として出せますし、何が弱くて何ができているのか、という部分もハッキリと分かるので。単純に、できていないところを伸ばしていくのか、いいところを伸ばしていくのか、というのを、解析に行ってみて話を聞きながらやりたいなと思っています。そういう部分で効率化というか、よりいいスイングをまずは身に付けてしっかりと打てる状態というのをつくり上げたいなと思っています」
―CS(クライマックス・シリーズ)で同学年の選手が活躍していた。どう見ていたか
「シンプルに危機感というか。自分がいない状態で勝てば勝つほど、自分の必要性というか、このチームに対しての必要性というのを疑うようにはなっていきました。何かをガッと変えないと。結果をちゃんと出さないと、このチームでプレーができなくなるな、というのはすごい感じたので、そのへんは気を引き締めてというか、もうそんなにチャンスはないと思って、しっかり(出場機会を)つかみ取れるようにしたい」
―来年はリベンジの年に
「結果を出せたら出られますし、出せなかったら厳しくなってくる年数にはなってきていると思う。より危機感を持ってやりたいなと思っています」
―ポジションはどこでも
「まずは出ること。出続けること。最終的には、サードで入ってきているので、取りたいですし、そこでずっとレギュラーとして出たい、というのはありますけど、まずはどこでも試合に出られる準備をして、キャンプを迎えたいなと思います」