コンサドーレ
《こぼれ球》BE WITH YOU
今月3日のホームC大阪戦前に前座試合として行われた、札幌のOB会「CONSAOLDS」による「第3回赤黒ドリームマッチ」。事前に出場選手として告知されていたのは、監督兼ピッチサイドMCを務めた大森健作さん(48)を含めた19人だったが、試合前の選手紹介には全部で20人の選手が登場。1人多く登録されたその人物は、今年1月に38歳で急逝された横山知伸さんだった。
背番号2の選手として場内に紹介されると、CONSAOLDSの全選手がユニホームに着替えて再登場した際には、横山さんから背番号2を受け継いだ石川直樹さん(39)が「YOKOYAMA」と名前の入ったユニホームをその手に携えてピッチイン。札幌のOBたちの結束の強さを見ることができた、非常にすばらしいシーンだった。
試合後、現役時代に札幌で共に戦った小野伸二O.N.O(45)は「このクラブでもそうだし、日本のJリーグに残したものは大きかったと思う。彼が早くして亡くなったというのはすごく残念だけど、いつまでも僕らの心の中にいるし、北海道の一員だったことには変わりはない。今日も(トップチームが)勝ち点3を取れるように、上から見守ってくれていると思う」と、横山さんへの思いを語っていた。
往年の名選手たちの元気な姿を見ることができるOB戦。それと同時に、そのピッチに立てなかった人のことを思い出すことができる貴重な機会として、ぜひ来年以降も継続していってほしいと感じた一日だった。