【一問一答】石井一成 FA行使せず残留 勝負の単年契約「新庄監督を胴上げできたら」
今季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得した日本ハムの石井一成内野手(30)が11日、エスコンフィールド北海道で会見し、権利を行使せず、残留することを表明した。単年契約で、来季年俸は1000万円アップの4000万円(金額は推定)。球団の熱意と、ファンの応援が決め手になった。会見の一問一答は以下の通り。
―(冒頭、自ら)
「先ほど、契約更改しまして、残留することになりました」
―FA権を行使せずに残留ということか
「(行使)しないで、単年で残留することにしました」
―ファイターズに8年間所属。残留の決め手は
「ファイターズにドラフトで選んでいただいて、お世話になって、ここまでずっと見てくれてました。そこで活躍できていないのは自分の中で悔しさもあるので、ここで活躍したいという思いがあって、残留を決めました」
―2021、22年は100試合以上に出場。ここ2年は出場機会が減っている。悔しさはその部分か
「けがもありましたし、レギュラーを獲れていない状況ですので、そこは自分の力を信じて単年で勝負して競争に勝っていきたいというのは一番の思いです」
―他球団からの評価を聞いてみたいという願望はあったか
「少し考えた時期もありましたけど、エスコンフィールドもできましたし、環境も申し分ない中で、自分がもっともっと成長できると思っているので。北海道も大好きですし、ファンの皆さんのため、北海道のために頑張りたいという思いが強くなったので、残留を決めました」
―今季、ファイターズは大きく成長した。現在の環境について、どう感じているか
「球場もそうですし、選手を思ってくれる球団で、ファンの皆さんの応援がある。そういうところが一番、成長できるところかなと思います」
―山崎、伏見などFA移籍を経験した選手がいる。チームメートに相談は
「少し相談した時期もありました」
―言える範囲で、どんなアドバイスを受けたか
「うーん、言える範囲で…。一番は自分がしたいように、自分の進みたいところに進むのが一番だと言っていただいて。ほかの違うところに行ったりすることへの不安もありますけど、一番は自分がどうしたいか。それを最優先にして考えたら、というのは言っていただきました」
―新庄監督と話しは
「していないですね」
―来年、早大の後輩でもある山縣が入団し、二遊間の争いが激しくなる。意気込みは
「今年、2位という結果で、自分的にもチーム的にもすごく悔しいシーズンになりました。1位は少し遠かったように思いますけど、まだまだ自分たちは成長できる、そこに食い込める力も全然あると思います。来年、リーグ優勝、日本一になって新庄監督をエスコンで胴上げできたら最高です」
―北海道、ファイターズの魅力をあらためて
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「本当にファンの皆さまが温かいというのはもちろんあって。札幌ドームからエスコンフィールドになって、ファンの皆さんとの距離が近いので、よりエネルギーをもらえるというか、そういうところも感じました。CS(クライマックス・シリーズ)のファーストステージはテレビで見ていたんですけど、歓声がすごいなというのは感じたので。北海道っていいところだなというのは、あらためて感じました」
―今年1年のチームの戦いを見て、心を奮い立たせた部分も
「1軍を離れる期間がとても長かったので、そこで試合を見ていく中で悔しさもありましたし、CSをエスコンで戦える時に、グラウンドに立てていなかったというのは本当に悔しかったです。でもソフトバンクに負けてしまって、2位という結果に終わってしまったので、目の前に頂点があったのに取れなかった悔しさというのは身に染みて感じました。ソフトバンクの強さというのも、あらためて感じました。もっともっとこのチームが成長してトップになれるというふうに思ったので、その力になれるように自分もしっかりしなきゃいけないなという思いはあったので、また来年、挑戦して力になれるようにやっていきたい」
―球団からはどのような話しがあったか
「ぜひ残ってもらいたいというのは言っていただきました」
―球団の熱意は伝わったか
「そうですね。はい。ありがたい言葉をいただいて、本当に感謝しています」
―石井から伝えたかったこと、聞きたかったことはあったか
「FAとなると、いろんな問題(編成など)もあると思うので、すぐに残留したいというのは伝えました。来年もこのチームで戦いたいというのは伝えました」
―来季はどのような意識で取り組むか
「やっぱり自分のあるべき姿というのは見えた年だったなと思う。体の状態…パワーが出た分、動きが悪くなっていた時もあったので、そこは食事からしっかり見直して、トレーニングもしっかりとやっていきたいなと思います」
―あるべき姿を、どうイメージしているか
「長打は捨てたくないので、セカンドを守って長打を打てたら、OPSも含めて本当に大きな存在になると思うので、そこを目指していきたい」
―契約は単年
「そうですね。一年一年が勝負だと思っているので、そこは単年にしてもらいました」
―石井の希望で単年に
「そうですね」
―オフはどんなメニューに取り組むか
「筋力トレーニング、ランニングも含めて、いろんなことを積極的にやっていきたいなと考えてます」
―オフのテーマは
「やっぱり体づくりですかね。脂肪もちょっと増えたので。体重は増えてパワーも出たんですけど、脂肪も一緒に増えてしまったので、そこは脂肪を落としながら筋力アップできるようにやっていきたい」
―体重はいつ頃から、どれぐらい増えたか
「去年より5キロは増えて、その分、動きもちょっと重くなってしまったので、そこは改善していきたいなと思います」
―脂肪が増えたと。体脂肪率はいくつに
「10%から15%になりました。12、3%には最低、落としたいです。10%までいければ最高ですね。筋力はそのままで」
―盗塁の数についてはどう考えているか
「2桁は走りたいです。走塁ドリルというのも教えてもらったりしているので。(松本)剛さんにも盗塁のコツとかを聞いたりしてやっていきたい」
―実家で作っている2024年の石井米はどうだったか
「すごく良かったと思います。ありがたいことに。細かいところまでこだわり抜いて作っているので、体にも優しいし、なんせ米は一番、食べる物だと思うので、パンじゃなくて米を食べてくださいと言いたいですね(笑)」