夏季スポーツ
2024/11/11 20:50

遠軽が2年連続初戦突破 野球で全国大会出場の大型MB三品がバレーに転向したワケ【春高バレー北海道予選】

男子は10年連続出場の遠軽が、下川商業・士別翔雲連合を2-0のストレートで下し、2年連続の初戦突破を果たした=撮影・西川薫

■全日本バレーボール高校選手権北海道代表決定戦第1日(11月11日、札幌・北海きたえーる)
▽男子1回戦 遠軽2-0下川商業・士別翔雲連合

 男子は10年連続出場の遠軽がストレート勝ちで2年連続初戦を突破した。遠軽中まで軟式野球に打ち込んでいた、大会最長身192センチのMB三品乃亜(3年)と、185センチのOH安藤叶人(3年)のツインタワーが合計20得点をマークして勝利に貢献。同時に隣のコートで行われた女子の遠軽も1回戦を突破。15年ぶりに男女同時に白星発進した。

15年ぶりに男女揃って白星発進

 第2セット24-22でマッチポイントを迎えると、最後は三品がセンターでシャットアウト。「ちょっと緊張していた部分もあって、うまくいかなかったことが結構あったが、周りの良いプレーに引っ張られる形で、最終的には良いプレーができたのかな」。コート狭しと飛行機ポーズを繰り出し喜びを表した。

 今夏のインターハイ予選は紋別支部で決勝リーグに残れず敗退。例年、3年生は夏で引退するケースが多いが、今年は三品ら5人が残った。チーム最多の12点をたたき出したエースの安藤は「自分が1年生の時から、春高では思うような成績を残せず、3年目でその鬱憤を晴らそうと思って。自分の代で出られないっていうのが一番悔しかったので」と、5人の3年生がチームに残った。

下川商業・士別翔雲連合を2-0のストレートで下し、飛行機ポーズをして喜びを表す遠軽の三品

 

昨夏の高校長身者発掘育成合宿「何もできなかった」

 三品は昨夏、2年生以下が対象の全国高校選抜候補1次合宿高校長身者発掘育成合宿に選出。「周りが強豪校の人たちばかりだったので、やっぱり緊張したし、自分もそんなにうまくなかったので、何もできなかった」。当時の最高到達点は3メートル19センチ。「今は多分もうちょいあると思う。ブロックで相手の攻撃をシャットしたり、相手のスパイクをワン(タッ)チ取ったりして、自分たちの攻撃につなげることが強み」。競技歴は2年半、まだまだ発展途上だ。

バレーの面白さに気付かせてくれたものは…

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