男子・札幌啓北商が5年ぶり初戦突破 陸上・走り高跳びから転向した192センチ・高橋が躍動【春高バレー北海道予選】
■全日本バレーボール高校選手権北海道代表決定戦 第2日(11月12日、札幌・北海きたえーる)
▽男子2回戦 札幌啓北商2-0俱知安
最高到達330センチの大会最長身
男子は2年ぶり15度目の出場となった札幌啓北商が2-0のストレートで俱知安を下し、5年ぶりの初戦突破を果たした。競技歴2年目で大会最長身192センチのMB高橋俊ノ介(2年)は中学時代まで取り組んだ陸上走り高跳びで鍛えたバネを生かし、10得点をマークした。チームの目標は8強入りと〝公立ナンバーワン〟を目指す。
慣れないコートで苦戦も
札啓北商業が最高到達330センチを誇る高橋俊の圧倒的な高さを武器に快勝発進した。割り当ての会場はサブアリーナで、「慣れないコートで、最初はトスが乱れたり、高いトスを打てなかったりした場面もあったけど、なんとか切り抜けて勝てたので良かった」と流れる汗を拭った。
長身選手発掘育成合宿に参加 「日頃は体験できない刺激を受けた」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
8月に深川市総合体育館で行われた全国高校選抜候補一次合宿・高校長身選手発掘育成合宿に選出。「強豪校から集まって来て、日頃は体験できないような刺激を受けて良い機会になりました。ブロックの手の出し方を学んだ。僕は結構、あおっちゃって、開いて吸い込んじゃう。これを最短で出す練習。ブロックの完成を早くする」。この日の試合でもブロックポイントをしっかりと稼いだ。
成長痛からバレーボールに転向
小学6年生で陸上走り高跳び全道4位。しかし、札幌常磐中1年時に成長痛を発症した。「走るってなったら体が大きくて足は速い方じゃなかったので、上で戦えるスポーツをやった方が活躍できるんじゃないか」。成長痛がおさまった高校進学時からバレーボールに転向した。
基本を学べば全日本レベルの素質
そのため競技歴はまだ1年半。同校OBで今春就任した畠山広太監督(25)は高橋俊の将来性を「できてないことが多いので、それができるようになったら全日本レベルの素質はある。身体能力がかなり高い。ジャンプ力もまだ伸びると思います。人間性もかなり良い子なんで、教えたことをちゃんと受け入れて、ちゃんとやってくれる。本当に伸びる素質はたくさんある」と高く評価する。
目指せる一番上が全道ベスト8
目標は全道8強。指揮官は「公立の学校の中で、目指せるところは一番上は全道ベスト8かな。(公立最強)それを目指してやってます」。高橋俊も「平岸にも高身長が1人いるので、彼を止められるかどうか」。道内男子の勢力図を塗り替える勢いだ。