2年前に復活した男子の稚内大谷が接戦を制して初陣初勝利【春高バレー北海道予選】
■全日本バレーボール高校選手権北海道代表決定戦 第2日(11月12日、札幌・北海きたえーる)
▽男子2回戦 稚内大谷2-1苫小牧高専
復活後3大会連続で道大会出場
2回戦から登場した初出場の稚内大谷が接戦を制して道大会初勝利した。2年前、女子の監督を務めていた中村洋平教頭(38)が廃部していた男子部を復活してコーチに就任。地元の中学生の進学の受け皿にもなった。今年2月の新人戦からは3大会連続で道大会に出場し、3度目の挑戦で全道1勝を果たした。
声を掛け合って勝ち切れた
1セット目を先取も、2セット目を落として迎えた最終セット。最後までもつれたが、要所でスパイクが決まり、全道1勝を手にした。OP山上柊也主将(2年)は「実力的には同じぐらい。そこで勝ち切れたのがうれしい。3セット目は全員でミスを減らすことを徹底しようと声を掛け合って、勝ちきることができました」と声を弾ませた。
長身選手なしでもつないで決める 女子の大声援も後押し
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中村コーチが女子の監督を務めていることから平日の練習は女子が終わってから90分程度しかない。180センチ以上ある選手はいないが、山上主将は「ドカーンとて決めるよりも、つないで決められるところで決める」と、粘って少ないチャンスをものにして支部を勝ち上がってきた。スタンドには午前中に敗れた女子が声をからして大声援。「応援のおかげで勝てました」と感謝した。
過去には高校総体予選出場の記録も
北海道高体連バレーボール専門部の資料によると、1980年のインターハイ全道予選に出場の記録が残っているが、中村コーチは「過去何年休んでいたのか全然、分からない」と学校関係者でも把握できていないぐらい昔の出来事だという。
次につなぐためにも
全道1勝という目標は達成した。今大会で3年生8人が引退すると2年生以下は5人。新人戦からは合同チームでの出場となる方向だ。3回戦の相手は札幌藻岩。「次は全道2勝で行きたい」。1人でも入部者を増やすためにも、快進撃を止めるわけにはいかない。